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松風の家 下 (文春文庫 み 2-5)

松風の家 下 (文春文庫 み 2-5)

松風の家 下 (文春文庫 み 2-5)

作家
宮尾登美子
出版社
文藝春秋
発売日
1992-09-10
ISBN
9784167287054
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松風の家 下 (文春文庫 み 2-5) / 感想・レビュー

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Smileえっちゃん

下巻に入り、由良子の最初の夫不秀、真面目で一途、謙虚な生き方ゆえに、最後は哀れでならなかった。幸せな生活が続くと思っていたのに・・・舞台が京都から仙台に移った時は戸惑ったが繋がっていた。由良子から紗代子に引き継がれていく。表(男社会)を支える女性、利休からの流れを受け継いでいく大変さを感じました。一人一人の生き方が丁寧に書かれていて、解説にも特定の主人公はいない。家自体が主人公のようだ」と。読みごたえがあり、宮尾さんの筆力を感じます。

2020/12/16

あきまこ

おもしろかったです。解説が阿川弘之さんでした。そう、谷崎潤一郎の『細雪』も渡辺淳一の『化粧』も好きなのは、本作も含め、何か共通点があるのかなと思いました。いきなり他家の紗代子の物語が始り、なぜに、と思いながら読んでいましたが、なるほどの繋がり具合でした。由良子の生き方、真鏡院の生き方、紗代子と辰寿、また益子、と、どのお方を見てもそれぞれに学ばされます。不秀も、素晴らしいというか、真面目というか、謙虚でいちずというか、、。それだけに最後がもう哀れでなりませんでした。紗代子の初恋相手康一郎はどうなったのか。

2017/12/13

ひなぎく ゆうこ

紗代子の嫁入り前の、辰寿の訓戒に胸を打たれました。そして、仙台女性の強いこと。

2020/05/22

ねむりん

興味深く読ませてもらいました。こういう、世界があるのだな。いつもながら、著者の作品中の女性たちは、恐ろしく苦労している。わたしだったら勤まらない、と思う。

2020/02/18

ショースケ

裏千家の家事情を綴ったものであろうが、 明治維新以後 あそこまで困窮していたとは 驚いた。しかし伝統を守り抜こうとする人々の葛藤に 心を動かされた。知らなかった世界を垣間見て少しも飽きさせない物語だった。

2019/11/10

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