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超短編小説・世界篇 Sudden Fiction 2 (文春文庫 シ 4-2)

超短編小説・世界篇 Sudden Fiction 2 (文春文庫 シ 4-2)

超短編小説・世界篇 Sudden Fiction 2 (文春文庫 シ 4-2)

作家
ジェームズ・トーマス
柴田元幸
ロバート・シャパード
出版社
文藝春秋
発売日
1994-10-08
ISBN
9784167309411
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超短編小説・世界篇 Sudden Fiction 2 (文春文庫 シ 4-2) / 感想・レビュー

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KAZOO

Sudden Fictionの続編です。この巻には世界各国の著名な作家の短編が収められています。日本は川端康成です。私も結構知っている作家がいました。しかもこの巻は柴田元幸さんの訳で、この頃から村上さんと新訳をやろうと言っていたのかもしれませんね。手元に置いて読みなおしたい本です。

2016/06/21

(C17H26O4)

世界中から集めた超短編小説のアンソロジー。もとはアメリカで刊行された本。収録60本のうち、原作から英語だったものと他言語から英訳されたものと、約半々とのこと。その本からの柴田訳。柴田さんの訳は好きだし面白く読んだけれど、数の多さに食傷気味。また、重訳のも多いせいかな、それぞれの個性の差が弱く思えてしまい、どれも味があるとはいえ読み終えて特別に印象に残ったものは実のところあまり多くはなかった。結局、いちばん好みでいちばん心に残ったのは、日本語の原作をそのまま収めた川端康成の「バッタと鈴虫」だったのでした。

2022/02/20

中玉ケビン砂糖

好評を博した『Sudden Fiction』の第二弾。前回は主にアメリカ出身の作家を対象としていたが、今回は世界編ということで、目次を見るだけでメンツが凄まじいことになっている。柴田元幸さん編訳というのも嬉しいが、最初の「謝辞」に気の利いたユーモアがあり面白い。出版社のビルが火災で燃え、危うくこの本がオシャカになるところを助けてくれた、消防士たちに感謝の言葉を述べている。ブッツァーティ、コルタサル、川端康成、コレット、ボルヘス、ガルシア=マルケス、ブローティガン、カルヴィーノ、ゴーディマーなど錚々たる面々

2014/11/18

スミス市松

短編アンソロジーってどうして読むのに時間がかかる?たぶん、ひとつ読み終えた後に「ふぅ」と自分を引き戻す行為を要するから。それも60回──世界各国の小説が60編も──続けば、なんだか世界中を旅して、いろんな人に出会って、たくさんの物語に胸打たれて、自分が「世界の渦」みたいなものになったような気がする。この60編はすべて、別々の時間が流れて別々の場所にある「他者」だが、しかし同じく依拠している。ひとつの本に。私の心の中に。それってひょっとして、フツーの小説ではやってのけないすんげえことじゃねえのか、と思った。

2010/11/26

三柴ゆよし

世界の作家たちによる超短篇、集めにあつめた60篇。長くても10頁ほどの掌品とはいえ、60も読めば、自分が好きな作品の傾向が、おのずとわかってくる。どうやら私の場合は、ありふれた人生の断面図(特に日本の近代文学にはこういう短篇が多いよう)よりも、人生の間隙になにかしら普通ではない亀裂が生じるような、そうした作品を好む節があるらしい。本書でいえば、コルタサル「誰も悪くない」やソレンティーノ「傘で私の頭を叩くのが習慣の男がいる」、ブローティガン「サンフランシスコの天候」あたりが典型だろうか。

2011/10/01

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