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占領軍の検閲と戦後日本 閉された言語空間 (文春文庫)

占領軍の検閲と戦後日本 閉された言語空間 (文春文庫)

占領軍の検閲と戦後日本 閉された言語空間 (文春文庫)

作家
江藤淳
出版社
文藝春秋
発売日
1994-01-10
ISBN
9784167366087
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占領軍の検閲と戦後日本 閉された言語空間 (文春文庫) / 感想・レビュー

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roatsu

日本人が自らの手で戦前戦後史を総括する上で不可欠の資料といえる一冊。敗戦後、GHQがその占領下で迅速かつ効率的に実施した敗戦国民として日本人を自縄自縛する精神支配の内幕を解き明かす作品。今日では中央官庁ですら敗戦後のGHQが行った悪名高い検閲も知らない若手がいることを別の書籍で読んで愕然としたが、大学ではせめて一般教養として日本の再出発点で施された国家の去勢と言ってよい企みの史実を教えるべきではないか。占領史を疑うことすらなかった平和ボケの時代に本作品を世に問うた故・江藤淳の慧眼と勇気に感謝する。

2015/12/31

双海(ふたみ)

闇を見た、そんな気がしました。

2014/07/24

ハチアカデミー

戦後の占領期、米が日本の言論にいかに目を光らせ、制限をしてきたのかを探る。その動機として「いったいなにを信じて、私たちはこれまで生きて来たのだろうか」と、著者は語りかける。それは戦後70年を迎える今日にも通じる問いであろう。日本占領中に米軍民間検閲支隊の検閲を受けた書籍・小冊子・雑誌・新聞が集まるプランゲ文庫の資料から重要なものを引用、その検閲システムを再現する。「ウォー・ギルド・インフォメーション・プログラム」の内実と、そのシステムを戦後日本がどう利用してきたのか。まだまだ探るべき問題は多い。

2015/03/12

南北

戦後実施された日本での米国の検閲が戦前から準備されたもので、憲法第21条2項の「検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」と明らかに矛盾しているだけでなく、その後大学教授やマスコミなどで活躍する日本人も多数参加していることで「閉ざされた言語空間」を生み出していくことになります。このことは検閲を担当していたことを経歴で明らかにしている人がいないことでもわかります。放送禁止用語やヘイトスピーチなどもこれが起源と言えます。『「現人神」「国家神道」という幻想』と合わせて読みたい本です。

2018/09/24

もくもく

懇意にしていただいている某先生は、御年八十三歳。旧制中学を出て、陸軍士官学校へ進学する予定だったのが終戦でパーになり、いろいろあって大学進学までの間に、いくらか英語が読み書きできるということで働き口として紹介されたのが、本書で民間検閲機関として名指しされているCCDだったそうです。「大学出とかのインテリの先生が、新聞を読んでその要約を英文にする仕事のお手伝いみたいな事をやってた」との話・・・・本書をもう一冊手に入れて、歴史の生き証人に贈呈いたしました。

2012/03/10

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