謎につつまれた悲劇の皇女 昭和天皇の妹君 (文春文庫 か 9-4)
謎につつまれた悲劇の皇女 昭和天皇の妹君 (文春文庫 か 9-4) / 感想・レビュー
蒼
「菊のカーテン」という言葉がある。この本はそのカーテンを刃物で切り裂くようにして、そこにひっそりと生き抜いて来た人を無理矢理引き摺り出そうとしたようなもののように思えて、現在のマスコミの本性そのものだと思ってしまった。皇室ジャーナリストを名乗る著者ならば、もっと別な角度からの書きようは無かったのだろうか? これが真実かどうかは分からないしどっちでもいいが、静山門跡が一度でいいから真実の私はと叫んでみたい、と血を吐く思いを抑え続けて来たのではと思う著者の思いあがりに眉を顰める読書になってしまった。
2021/09/12
みとと50
事実はどうなんでしょうね。読み物としては面白いですが、当時の方々が違うだのどーだのこうだの反論・追認出来るはずもなく憶測の範囲。ただ、ちょっと面白いです。
2013/06/07
ミュンヘン
昭和天皇のご兄弟である三笠宮に双子の妹君がおられたという前提に基づき、著者が多くの方々にインタビューを求めていく。認める方もおられれば否定する方もおられ…まあ当然のことながら、円照寺門跡ご本人はずっと否定したままお亡くなりになった。事実の是非もさることながら、戦前には双子が犬畜生と忌み嫌われ、ことに男女の双子は情死した男女の生まれ変わりだなどとされていたことに衝撃を覚える。いわれない差別で、しなくてもよい苦労をした人間も多かっただろう…。
2010/03/07
苺***
三島由紀夫の「春の雪」で聡子が出家したお寺のモデルになったという事で、まずお寺に興味を持ち山本静山さまの事を知りました。読み物としては面白いのですが、生まれた時代が時代だったのでこういう事になってしまったのか・・・。複雑な気持ちで読ませていただきました。
カモノハシZOO
表紙の肖像権は?なんか厭な読後感でした。
2017/11/19
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