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旅をする木 (文春文庫)

旅をする木 (文春文庫)

旅をする木 (文春文庫)

作家
星野道夫
出版社
文藝春秋
発売日
1999-03-10
ISBN
9784167515027
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旅をする木 (文春文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

16歳の時に単身で2カ月間のアメリカ放浪、その後も(おそらくはまだ10代で)アラスカのシシュマレフ村での3カ月の生活体験。文体の優しさと繊細さからすれば、およそそんな大胆なことをしそうには見えない。ところが、彼の中には、そうした冒険心と優しさとが幸福な一致の内に共存する。それが冒険家ではない冒険家、星野道夫の特質だろう。「台本のない物語を生きる」ーずっとそのようにしてきたのが彼の生き方なのだ。アラスカの圧倒的な自然と、そこでの人々の暮らしを、まだ見ぬ郷愁と圧倒的な透明感とで描き出しているのが本書である。

2014/11/26

SJW

レコーダーの録画済番組を見ていたら、作年夏に放映された「没後20年 星野道夫 旅をする本」を偶然にも見つけた。その始まりは、「それは一本の線から始まりました。不思議な旅の物語。この本に旅をさせてやってください。」でいきなり何だろうと引き込まれた。とある旅行者が星野さんの著書「旅をする木」のタイトルの「木」に横線を入れて「本」にして、その裏表紙に氏名と旅先を書き込み、次の旅人に渡していくというものだ。結局、10人の旅人の手に渡り、スペイン、タイ、ヨーロッパ、北極、南極 の12万km 地球3周分を旅したと

2017/11/28

しんごろ

脳内で、壮大なアラスカの自然の風景が、スローモーションのように、そして、アラスカの人々の温かさと人柄がイメージできますね。文章からも、星野道夫さんの人柄も見えた気がしました。この本でアラスカに旅をした気分を味わえる素敵なエッセイでした。

2019/02/03

kinkin

この本が版を重ねて読まれ続ける理由が読んでみてよくわかった。なんて滋味あふれるエッセイなんだろう。アラスカに行ったことがなくてもそこに氷河があって鯨の泳ぐ姿やアザラシやカリブーが見えてくるようだ、そこにオーロラが見えて白夜や嵐を感じることが出来る。前半はアラスカ以外のガラパゴスやザルツブルグ、アメリカのアーミッシュの村を訪ねたときのことも面白い。星野道夫という人はどんなところでも自然に溶け込める人だったと思う。もちろん動物に対しても。この本、今度は静かな場所でゆっくりと再読したい。

2018/05/26

マーム

16歳でアメリカを一人旅をし、友の死に際し自分の持ち時間が限られていることを理解した著者が、アラスカに移り住み、雄大な自然と向き合うとともに、そこに暮らす人々と接する中で感じた数々の思いが、リリカルな文章で綴られたエッセイ。ヒトが日々あくせく生きるその同じ時刻に、地球のどこかでは野生の動物たちがゆったりとしたもうひとつの時間を過ごしているということは、実際に目にし、体験しないと実感がわからないが、「心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい」という著者の言葉は心に留めておきたい。

2016/05/28

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