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アメリカン・タブロイド 下 (文春文庫)

アメリカン・タブロイド 下 (文春文庫)

アメリカン・タブロイド 下 (文春文庫)

作家
ジェイムズ・エルロイ
James Ellroy
田村義進
出版社
文藝春秋
発売日
2001-10-10
ISBN
9784167527891
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アメリカン・タブロイド 下 (文春文庫) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

あの頃のアメリカは、色情狂のヒモであるジョン(ジャック)・F・ケネディ一家に夢中になって堕ちる所まで堕ちる女のように貢いでいた。だがヒモ共は作り上げたイコンに夢中になりすぎて全てを捨てて自分達だけ綺麗でいようと目論むようになる。捧げた者に裏切られていた時、その愛情はたちどころに憎悪に変わる。誘蛾灯のように人を魅了する力を持ちながらその傲慢さは隠さずに呪いに見舞われたケネディ家。暗殺されたからこそ、神格化されているケネディ家をここまでこき下ろし、悪党共と彼等の意志すらも呑み込んだアメリカ暗部の描写に乾杯

2016/01/08

秋良

再読。無邪気な傲慢さを振りかざすケネディ兄弟と、そんな彼らに魅せられ、やがて憎悪を抱くようになる悪党たち。暗黒LAのデカたちと違い、芯の通った部分のない主人公たちは容易に変節し、裏切り合う。ここで書かれるアメリカの歴史は悪夢をちりばめた舞台のよう。大人になりきれないボイドとヒモのジャックが退場。

2020/09/14

うめうめ

ケンパー、ピート、ウォード三人の男たちの情念の物語は、読むのに体力を要求するが、エルロイ独特のリズムある文体になれると、快感を感じる面白さ。下巻は結構早いスピードで読めました。凄い作家がいるもんだ!訳者も素晴らしいと思う。この勢いで、次を読むぞ!

2011/08/22

こうすけ

ケネディ大統領が暗殺されるまでの5年間が舞台。『半島を出よ』が好きな人は間違いなくハマると思う。 架空の物語を通して、現実のある側面を描き出すという、フィクションの醍醐味が感じられる。それは、冒頭の名文「アメリカが清らかだったことはいまだかつて一度もない」に集約される、社会の理想が個人の欲望に汚される現実。 エルロイは自分のことを、犯罪小説と歴史小説と政治小説を融合させた唯一無二の作家と豪語しているらしいが、まさにその通り。長いが、すごい没入感で読めるので外出自粛のいま、おすすめ。

2020/04/10

pyonko

実在した方々が大量出演。ラストがどうなるかっていうのが史実としてわかっているため、そこへどうやって収束していくのかが読み応えあり。気持ち悪いくらいに最後に向けてピースが揃っていくのだ。それほど遠くない過去の出来事なので、単なる小説として見れないというか、パンチが効いた内容と感じた。で、いつものごとく登場人物の名前がなかなか覚えられない。主軸+知っているような名前がLA4部作より比較的多いのでマシではあるが。

2016/07/19

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