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昭和天皇 第四部 ニ・ニ六事件 (文春文庫 ふ 12-11)

昭和天皇 第四部 ニ・ニ六事件 (文春文庫 ふ 12-11)

昭和天皇 第四部 ニ・ニ六事件 (文春文庫 ふ 12-11)

作家
福田和也
出版社
文藝春秋
発売日
2013-04-10
ISBN
9784167593117
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昭和天皇 第四部 ニ・ニ六事件 (文春文庫 ふ 12-11) / 感想・レビュー

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雨猫

この時代になってくると他の本も読んでるので第3部までに比べるとだいぶ理解出来るし読みやすい。日本が軍国主義になっていく。暗殺やテロはマズいのだが日本を憂う気持ちも分からなくはない。また昭和天皇の憂いも深くなっていく。次はいよいよ開戦か・・・ ☆4つ

2015/03/28

長野秀一郎

暗鬱たる読後感。歴史や政治の難しい話はわからない。だが当時の人々が良かれと思ってとった行動(もちろん人間であるから私欲も含まれる)が全体として国家存亡の危機に繋がっていくという悲劇が抑えた筆致でまざまざと描かれている。それを象徴的に示すのが163Pからの南弁護士のエピソード。凶作で見売りに出された農村の娘を女郎屋から救った結果、元の家ではさらに窮乏が進んだという。善意がしばしばより悲惨な結果を産むという矛盾を、私たちはまだ克服できていない。評価5

2017/04/04

Akira Kumoi

昭和七年から十一年という「近代日本の曲がり角ともいうべき四年間」を描いた第四部。スペイン内戦に参戦したイギリスの作家・ジャーナリストのジョージ・オーウェルの心の声は作者の思いでもあるのでしょう。 「どんな戦争を戦っているか、などという事は一切関係ない。どこも同じだ。たしかに大義のために戦っているという意識が士気を鼓舞する事は事実だけれど、それも塹壕のなかでは萎えはてる。大義があろうとなかろうと、シラミはシラミだし、爆弾は爆弾だ。」 また「彼の人」の心情も交えた二・二六事件の描写がとてもスリリング。

2017/12/10

おらひらお

2013年文庫初版。軍部に抑えが利かなくなってくる・・・。

2019/11/05

こーき

血盟団事件、5・15事件、2・26事件と、まさに暗雲が立ち込めてきた時代について、その時の混沌とした雰囲気を詳細に描いている。暗黒の世界に転落する寸前のところで、昭和天皇の強い意志により何とかそれを食い止めた。しかし、大きな流れを変えることはできず、嵐に巻き込まれていく。早く第五部の文庫版が出て欲しい。

2013/09/07

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