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センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄 (文春文庫)

作家
川上弘美
出版社
文藝春秋
発売日
2004-09-03
ISBN
9784167631031
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センセイの鞄 (文春文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

この小説には2つの大きな特色がある。まずは、ヒロインが38歳であり、70歳(推定)の男性との恋の物語であること。全体としては長編小説なのだが、その構成はいくつもの掌編を積み重ねるという手法をとっていること。なんだか、せつない物語なのだが、センセイ(私の恋の相手)は、既に老人でもあり、もちろん美貌でもなく、気の利いた会話ができる訳でもないし、さほどお金もない。つまり、これでも女性から惚れられるのだ。逆に言えば、条件なんてどうでもいいのだ。こんなところが、世の中高年男性の圧倒的支持を受けたのだろう。

2012/06/01

遥かなる想い

高校の国語の先生だったセンセイと ツキコさんの心暖まる恋の物語である。 とりとめもない 静かな会話が、そして 二人の間の微妙な距離感が微笑ましく 心地よい。 センセイが語る 何気ない一言に、行動に 味があり、ひどく心落ち着く。 ツキコさんの センセイへの想いが いじらしく、心に染みる …ゆったりとした時の流れが 静かに心に染みる、二人の恋のお話だった。

2018/11/03

kishikan

この本は、しみじみと、ゆっくりと文章をかみしめながら、ゆったりとした気分で読み進められるのが気持ち良い。中年女性が抱く還暦過ぎの男性への恋心の話、しかも彼は高校時代の国語の先生。そんな変わった設定なんて全然気にならない。切々とした恋心だとか、燃え上がる愛だとかそんなんじゃなくて、淡々とした語り口だけど、だからこそこの恋愛に魅せられてしまう。「先生」でもなく「せんせい」でもなくて「センセイ」。そのセンセイのからっぽの鞄の中に、一人きりになってしまったツキコさんは何を見てるんだろう。木田元さんの解説もいいな。

2013/04/02

酔拳

 ツキコさんと先生のゆっくりとした時間の中で次第に恋愛へと発展していく話でした。 ツキコさんと先生がよく呑んでいる居酒屋の風景がとてもよく描かれていた。 こんな雰囲気の居酒屋が近くにあれば、毎日のように行ってみたくなります。 読み終わったら、せつないというか、寂しい気持ちになるというか、この小説の世界にいつまでも、ひたっていたい感じでいっぱいになりました。

2015/12/10

matsu04

10年ぶり再読。川上弘美の中でやっぱりこれが一番好きである。センセイとツキコさん、とにかく切なくて胸がぎゅっと締め付けられ、どうしようもなく泣けてしまう。

2015/06/16

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