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川上弘美書評集 大好きな本 (文春文庫 か 21-7)

川上弘美書評集 大好きな本 (文春文庫 か 21-7)

川上弘美書評集 大好きな本 (文春文庫 か 21-7)

作家
川上弘美
出版社
文藝春秋
発売日
2010-09-03
ISBN
9784167631079
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川上弘美書評集 大好きな本 (文春文庫 か 21-7) / 感想・レビュー

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中玉ケビン砂糖

川上弘美という「スタイル」をある程度把握していれば、書評のみから本のエッセンスを読み取れて得なんじゃないかと短絡的に思って手を出したら結構面白かった──「大好きな本」とあるように「これ書評?」とする向きもあるだろうが、どう読みどう感じるかに関しては曰く言い難い感覚を覚える(テンポとか間の開け方とかひらく漢字の箇所とか)──ただ田辺聖子はちょっとなあ……久世もとっつきにくい。あと本編とは関係ないけど、豊崎解説で「ガタスタ屋」がウルフの「ガター&スタンプ」からきているのを今更に知った。月日が経つと新鮮味、、、

2017/01/24

じいじ

 三度読み返した私の大好きな本『センセイの鞄』の著者・川上弘美が推薦する144冊の本〈書評集〉です。谷崎潤一郎、村上春樹、内田百閒、角田光代から翻訳モノ、SF、詩集、そしてマンガまで…、川上さんの読書の懐の広さを感じます。筒井康隆『わたしのグランパ』、黒井千次『日の砦』、山田詠美『風味絶佳』などは、川上さんのお薦めを信じて読んだ本です。期待通りの面白さでした。これから読みたくてマークした本も数冊あります。願っても叶わぬ夢ですが、読メでこんな感想が書けたらいいのになぁ、と心から願っています。

2016/04/14

クプクプ

400ページ越えの厚い書評集。川上弘美さんの書いた、幻冬舎文庫、吉田修一「パレード」の書評が素晴らしくて、昨日の会社帰りに古本屋で思わず買ってしまいました。私も読書メーターで、なかなか良い感想文が書けずに苦労していますが、川上弘美さんの書評で私の胸に刺さったのは少なかったです。川上弘美さんでさえ、そうなのですから、私もマイペースで読書感想文を書いていこうと改めて思いました。

2022/08/20

めしいらず

書評家とは違う作家ならではの切り口、審美眼。押し付けがましくなく読み手を巧みに誘う語り口の妙味。そこに書き手の個性が上乗せされ、これは完全に”カワカミヒロミ”作品だ。初期のものこそ生硬だが、多くが著者らしい柔らかな世界観で嬉しくなる。長田弘を繙き「真にいいもの(言葉)は、自分自身で読書することによってしか得られない」と自戒する。彼女への信頼の源はその読書履歴にあるのだと再確認。翻訳家の岸本佐知子、柴田元幸両氏への厚い信頼、内田百間への深い愛情、ああ、いいな。そして丸谷才一を巡る父との確執の何と愉しいこと!

2017/08/05

ぺんぎん

普段自分が読まないジャンルが多く、これを機会に参考にしようと読み始めた。川上さんの書評は作家さんだからの前に本が純粋に好きなんだろうなという書き方。また読み返したい。

2022/06/15

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