俳優のノート: 凄烈な役作りの記録 (文春文庫 や 30-1)
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俳優のノート: 凄烈な役作りの記録 (文春文庫 や 30-1) / 感想・レビュー
Willie the Wildcat
哲学に魂を注ぎ、形と成す。過程における感情の起伏と、感情との付き合い方。問い続け、追求する姿勢。その生々しさが、人間味であり魂の源泉。生を役割に重ね、劇に自身の半生を重ねる。本番初日までの過程が、あたかも自己探索の道程。伊丹氏・三船氏の死去と娘の出産の件に、文字通り生と死を思考が交錯。一方、真剣勝負故の山田監督との「・・・」のエピソードは笑う。『リア王』は、”母”が源泉!?松岡氏訳の一冊を是非読んでみたい。
2016/09/29
ミサゴン
ものすごく真面目、ものすごく熱心。悠然としてるのではなくて、日々あがいてるわけで、突然マグマが噴出するように癇癪を起こす。自分でも「え、なんで?」ととまどってる感じもよく伝わってくる。すぐ謝るところも素敵。大きくて、熱くて、ますますファンになりました。
2010/07/03
まさみつ
シェイクスピア『リア王』の舞台上演を、主役を演じた作者の目を通して描いた作品。演劇論として、人生論として間違いなく傑作。香川照之氏によるあとがきも秀逸。演劇だけでなく、芸術全般に関わる方は是非ご一読いただきたい。『表現者』の巨大なエネルギーに圧倒される作品です。
2010/01/22
buy-obey-consume
舞台「リア王」での仕事を通して役作りにかける思いを語った本。山崎努ほどの名優がこれほどの葛藤と試行錯誤を重ねて舞台に立っていることに驚く。むしろ、この本に書かれているように徹底的に人物を作り込んで演技に臨むからこそ名優なんだろうけどね。
でぃず
再読。俳優志望の人、俳優さんにとってはバイブルなんだろうな、やはり。
2015/12/17
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