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夏のロケット (文春文庫 か 28-1)

夏のロケット (文春文庫 か 28-1)

夏のロケット (文春文庫 か 28-1)

作家
川端裕人
出版社
文藝春秋
発売日
2002-05-10
ISBN
9784167662011
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夏のロケット (文春文庫 か 28-1) / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

理工学関係に強い人だったら興味深く読めただろうなと感じた一冊でした。ということで、ガチガチの文系の私には難しすぎた内容でした。つまり、ロケット製造に関する専門用語が多くて難解でしたね。でも、高校時代からの友情だけではなく、全員の夢をそれぞれが何らかの形でロケット製造に関連した仕事に就き実現していく姿には、夢を追い続けている大人のロマンのようなものも感じました。しかも、夢を乗せるロケットと殺人の道具となるロケットの開発・製造過程はほぼ同じであることを知って、人の倫理観の重要性を改めて考えさせられた本でした。

2015/07/30

rico

大人になった元ロケット少年たちが再集結。かなわなかった宇宙への夢を再び追いかけるひと夏の熱い物語。技術的な裏付けはしっかり(・・多分)、テロ事件や産業スパイなどサスペンス要素も盛り込みつつ、物語の中心は元少年たちの宇宙への情熱。「持てるもの」を惜しみなく注ぎ込み、時にぶつかり、迷い、そして・・・、という青春物語の王道を大人がやってのける。メンバーのスペックが高すぎ!などなど、ご都合主義のところもないではないけど、ヤボなことは言わずこの熱い物語を楽しみましょう。読メ登録555冊目、Go Go Go~♪ですね

2023/09/05

のっち♬

「夢を実現するために精一杯努力すれば、必ず実現できる」時を経て、それぞれ打算と目的を持ちつつ集まったロケット団は宇宙を目指す。様々な障害を乗り越えて、夢の実現に向かう彼らの姿は「そんなことを何のてらいもなくできるくらいに、自分たちの可能性を信じていた」時代を想起させ、そこはかとない高揚感をもたらす。ミステリーとしての詰めは甘いが、個性豊かな登場人物、ロケットの構造やコスト、技術面の描写の分かりやすさ、ラストシーンまで続く明るく爽やかな雰囲気などが好感。さぁコケむしてないで、彼らと共犯になって飛んで行こう!

2019/05/29

ntahima

氏の作品は「竜とわれらの時代」に続いて2作目。宇宙開発と古生物という分野の違いこそあれ丹念な取材に基づき最新の研究成果の上に物語を展開する手法は同じ。現時点での知見を元にしている為SFという感じはあまり受けなかった。幼馴染四人が全員異能の持ち主という設定は些か出来過ぎであるが現代技術だけを駆使して個人の力で有人火星探査を目指すと言う壮大な夢には胸を揺さぶられた。少年の日に見上げた星空を忘れなかった男達の物語。初老に入りながらも火星への夢を捨てきれない彼らの姿に同好の士として込み上げる思いを禁じ得なかった。

2011/02/04

たか

高校時代を天文部で過ごし、仲間たちと共に手作りロケットの打ち上げに没頭した高野。しかし別々の大学に進み、そして就職という時の流れを経ていくうちに、次第にかつての情熱は失われていく。平凡な日々を送る高野だったが、高校時代の旧友たちが再びロケットを打ち上げようとしていることを知り衝撃を受ける。やがて高野もその計画に関わっていくが、その打ち上げ計画には、高野には知らされていない暗部が隠されていた…。 夢を追う大人たち、永遠の少年たちのファンタジー。Cー評価

2024/02/11

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