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新装版 翔ぶが如く (9) (文春文庫) (文春文庫 し 1-102)

新装版 翔ぶが如く (9) (文春文庫) (文春文庫 し 1-102)

新装版 翔ぶが如く (9) (文春文庫) (文春文庫 し 1-102)

作家
司馬遼太郎
出版社
文藝春秋
発売日
2002-06-07
ISBN
9784167663032
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新装版 翔ぶが如く (9) (文春文庫) (文春文庫 し 1-102) / 感想・レビュー

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Die-Go

今年の大河ドラマのために再読。明治初期に興った「征韓論」に始まり、「西南戦争」に至る動乱の時代を描く。前巻から続く西南戦争。西郷隆盛を頭に抱く鹿児島士族と、大久保利通率いる官軍の攻防は一進一退で泥仕合の様相を見せる。そして徐々に反乱軍の勢いは減じていく。戦争の有り様が淡々とした筆致で描かれていて、それが逆に辛さを増させる。いよいよ最終巻。どのように戦争の始末がつけられるのか。★★★★☆

2018/01/06

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

ようやく9巻。戦いは西南戦争最大激戦である田原坂の戦いへ。戦闘力と極地での戦術に勝る薩摩軍も政府軍の圧倒的な物量の差に形勢を立て直すことができない。全体戦略の無い状態で次第に追い詰められていく。この期に及んでも西郷は自ら動くことはなく、むしろ桐野ら取り巻きが西郷を抑えようともしている。西南戦争は西郷の戦いではなく、取り巻きが起こした戦いなのだ。それにしても、旧会津藩の薩摩への恨みを利用し、決死隊を構成するなど、いつの時代も政治というものは醜く、恐ろしい。

2013/06/22

優希

ほぼ西南戦争の様子が語られていました。強い薩軍の士気に圧倒される政府軍ですが、それも最初のうち。徐々に不利な状況に追い詰められていくのですね。衰退はよくわかりますが、戦争の行方はどこに着地するのでしょうか。

2019/01/25

レアル

「西南戦争の関ヶ原」と言われてる田原坂の戦い。薩摩は何の戦略もなく、単に西郷という宗教的尊崇心で戦った「宗教一揆」とは上手く言ったものだ。そんな西郷は何かを指示するわけでもなく、戦いからも離れ、日々過ごしている。この戦いで薩摩そして政府ともにたくさんの人が死んでいった。どれだけの優れた人がこの戦いで亡くなってしまったのだろう。。それだけの価値がこの戦争にあったのだろうか!

2015/02/28

やっちゃん

短いスパンで場面が変わるので切り替えるのがしんどい。時間がやたらと前後するのも流れが悪い。総じて読みづらい田原坂。銃弾同士が衝突するとはいかに乱れ撃ちだったのか。神格化されたせごどんだけど、この小説では彼のすごみがまったく伝わってこないのが残念。

2024/02/28

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