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鉱石倶楽部 (文春文庫)

鉱石倶楽部 (文春文庫)

鉱石倶楽部 (文春文庫)

作家
長野まゆみ
出版社
文藝春秋
発売日
2005-02-10
ISBN
9784167679309
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あらすじ

美しい石から生まれた不思議なファンタジー

放課後の理科室で古びた図鑑を見つけた少年は、不思議な夜間学級に出席する――短篇「ゾロ博士の鉱物図鑑」を収録。紫水晶、白雲母、月長石など数々の鉱石から生まれた物語は、葡萄狩り、天体観測、寝台特急と場面を変えながら美しく煌いている。幻想的な多数の鉱石写真も必見の愛蔵版!

鉱石倶楽部 (文春文庫) / 感想・レビュー

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❁かな❁

長野まゆみさん初めて読みました!とても綺麗な鉱石の写真と共に鉱石から生まれた幻想的で美しい物語の数々が収められています*それぞれの鉱石の表現がとても素敵♪葡萄露、氷柱糖、翠蜜など。そしてそれぞれの鉱石についてお菓子のように美味しそうな表現が具体的にされていて「あれ?鉱石って食べられる物だったんだぁ!!」って思わず思ってしまいましたが読了後、皆さんの感想拝見させてもらったら、やはり架空でお菓子のように例えられてるんですね(笑)最初の『ゾロ博士の鉱物図鑑』が素敵でこの世界に自然に心地よく誘ってくれました♡

2016/01/03

ちなぽむ

これは長野作品のエッセンスが詰まった詩集のような、作品ノオトのような。美しい鉱石の写真とその効能がなんとも美味しそう。「螢玉ー螢光をおびているので、夜間の採集に適している。/糖度が高いので煮溶かして/ジュレにするとよい。猫族の情報によれば、半夏生の祭りには、欠かせないお菓子」だとかにほかの作品を想ってふふっとなり。「夜半過ぎ、月の煌く気配がして睛を醒ました」だとか「暁に糸を垂れ銀の魚を釣る。同じく晩霞に糸を垂れ、黄金の魚を釣る」だとかの言葉そのものや情景の美しさにほうっとため息。眠れない夜に開きたい。

2018/12/15

蓮子

ハードカバーで読んでいたのですが文庫版が出たので再読。美しい鉱石の写真と共に添えられた物語がため息が出るほど素敵。そして美味しそう。本当に食べられるような気がしてくるから不思議。長野さんの影響を強く受けて、鉱物図鑑など買い求めたこともありました。色の美しい鉱石は眺めてるだけで至福。

2015/08/11

エンブレムT

鉱石好きな男子にはロマン派が多いという。幼少の頃からその片鱗を見せていた長男に「紫水晶って美味しそうだよね」と言って、軽蔑の眼差しを向けられた過去を持つ私。でも、彼がこの本を読了した本日、かつてと同じセリフを言ってみたところ、渋々ではありますが同意してもらえました。・・・美しい18種類の鉱石の写真と物語(詩)で構成された1冊です。正しい説明文と共に、魔法使いのために綴られた教科書のような不思議な説明文も付いています。読むというよりも、眺めるのに適した1冊と言えるかもしれません。美味しそうなんです(笑)

2013/03/29

ちはや@灯れ松明の火

群青をとかした夜天に三日月が笑う。窓からすべりこむ風は翠緑の匂い、針が時を刻む音を夜の底に涵して。睡りの中に居るのか、それとも。石英、雲母、螢石、寝台の上に広げた標本箱へと淡い煌きが降る。露を浴びたように滴る。熟した葡萄の紫、薔薇色のドロップ、陽射しを映した杏。裡に含む甘酸っぱい味を思わせ。雪玉のスペアミント、蓮の葉に宿る夜露、透徹った海の水碧。仄かに涼やかな香りを放って。たわむれに摘みあげればなめらかに冷たく、包み育んできた時の永さを想う。口へとふれる、瞼をふせる。夜天から零れる月の滴、睡りの奥へと。

2013/05/13

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