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町長選挙 (文春文庫 お 38-3)

町長選挙 (文春文庫 お 38-3)

町長選挙 (文春文庫 お 38-3)

作家
奥田英朗
出版社
文藝春秋
発売日
2009-03-10
ISBN
9784167711030
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町長選挙 (文春文庫 お 38-3) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

お馴染みの伊良部シリーズの1冊。4つの短篇から構成。最初から3つはそれぞれ有名人をモデルにしたパロディ小説。一応は仮名を用いているとはいえ、誰にもモデルが簡単にわかる。伊良部も俎上に挙げられたモデルの人物たちの言動もきわめてコミカルに描かれるが、どこか寂しさとペーソスを湛えている。マユミちゃんがスパイスを効かせているのも、いつも通り。表題作は東京都に属する離島の千寿島を舞台にした活劇ともいうべきもの。伊良部はやや精彩を欠くようにも思う。エンディングは、もうこれしかないという着地点に。

2023/08/19

ehirano1

当時の時事ネタ2つで滑り出し、「カリスマ稼業」の新曲”若作り”の歌詞(”ほかにやることねのかよー”)に爆笑し腹筋を再び痛め、「町長選挙」はこれまでにはないシチュエーションで随分引き込まれました。第4弾、出ないかな。

2016/04/20

再び読書

読んじゃったよ~ん。見たいな既に伊良部先生?の中毒患者になったようである。とうとうナベツネからホリエモンを凌駕し、女優、挙句の果てに政治家まで視野に入れてきたのか、まあそんなわけ無いかと落ち着くようなオチのつかない結末。「イン・ザ・プール」に近いハチャメチャぶりが復活した。やはり面白いと言わざるを得ません。この感覚に再度脱帽。

2012/12/04

ナルピーチ

シリーズ3作目も安定の面白さ!伊良部劇場の開幕である。今回の患者さんたちはなんか聞き覚えのあるような方々のパロディが2話続きしっかりと笑わせてもらう。続いて3話目は伊良部先生よりも女優さんの努力というか、意地を見せつけられた気がする…。いろいろと大変な世界である。最後は表題作、とある島での町長選挙を舞台に都庁から派遣された若手公務員と伊良部先生が町民達の派閥争いに巻き込まれて行く。結末も最高に面白かった! このシリーズ、新刊でて欲しいなぁ。伊良部先生にまた会える日を楽しみに待つこととしよう!

2020/09/23

ソルティ

さすがに3冊目になると少し飽きてきたが、やはり安定のおもしろさ。今回はセレブばっかり。「アンポンマン」は絶対ホリエモンだね。「町長選挙」は選挙活動がえげつなさすぎて不快感じてたら、当事者たちは一つの思いでやっていた事だと知りちょっと清々しさ感じた。確かに勝敗があるものは盛り上がる。勝敗を決めないご時世ですが、やる気が出るので必要はあると思う。伊良部は「こんなに楽に生きていいんだ」と思わせてくれる不可欠な人だね。「「(前略)でもな、みんな伊良部先生のことは好いちょるよ。あほうは可愛い。気がらくでいい」」

2020/01/31

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