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いっしん虎徹 (文春文庫)

いっしん虎徹 (文春文庫)

いっしん虎徹 (文春文庫)

作家
山本兼一
出版社
文藝春秋
発売日
2009-10-09
ISBN
9784167735029
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いっしん虎徹 (文春文庫) / 感想・レビュー

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サンダーバード(読メ野鳥の会怪鳥)

江戸初期の伝説の刀鍛冶・虎徹。鉄と共に歩み、己の信念を貫いたその半生。山本氏の「清磨」を読み同じ刀鍛冶の話があるのを知り、引き続いて読みました。いや、実に良かった。ただひたすらに名刀の凛冽な姿を想い、潤いのある地金を望み、たおやかな刀文を願う。その一事に自分の生涯のすべてを費やした男の物語。男は志に生き、矜持に死ぬ。それを地でいく人生だったと思います。そんな虎徹を脇から支える妻ゆきの姿もまたいじらしい。秀吉や信長のような戦国の英傑も良いですが、こうした人材に光を当てるのも上手いと思いました。★★★★★

2014/06/21

文庫フリーク@灯れ松明の火

『志に生き、矜持に死す』 新選組局長・近藤勇の愛刀として知られる虎徹。甲冑(かっちゅう)鍛冶から刀鍛冶を志し、出雲のたたら場(製鉄所)を訪れし時はすでに三十六歳。素材たる鉄へのこだわりから職人の眼で、人夫としてたたら場に臨む。砂鉄含みの土を堀り灼熱の溶鉱炉へ炭を運ぶ。前半およそ70ページを費やす江戸初期の製鉄・たたら場の描写だけでも一読の価値。 江戸で鍛えし自信の一刀。試刀家にして罪人斬首人・山野加右衛門との、文字通り首を賭けた勝負に敗れ、生まれ変った興里に授けられた法名〔一心日躰居士 入道虎徹〕 →続く

2011/02/12

バイクやろうpart2

『花鳥の夢』、『火天の城』に続く山本兼一さん3作目です。絵師、棟梁、そして刀鍛冶‼︎ と凄まじい職人の生き様を知り得たことに感謝です。山本兼一さんの小説を読み終えると、何時も活力を戴いている気がします。そして、下手が良い!何故か?いい響きです。磊落に笑う!使ったこと無いですが、いい言葉です。 では4冊目 楽しみです。

2017/07/13

佳乃

名刀、「虎徹」が出来るまで、なんと自惚れが強く傲慢だったことか。それが、ページを捲るたびに変わる彼に心から惹かれてしまった。また、妻のゆきがいたからこその彼だろう。曇りのない心で、一心に鉄を打ち自分の心が映し出される刀。観るもの持つ者の心を惹きつけてならない刀。邪心のないことはやっぱりいいなぁ。胸がいっぱいになってしまった。

2017/12/11

瀧ながれ

越前で甲冑師として腕を磨いた男が、刀鍛冶になるべく江戸へ移る。その堅さを認められた自らの兜を断つ刀を、という決意に鳥肌がたった。山の砂鉄から鋼を取り出す手順から丁寧に描かれ、鍛冶が刀を打つ様子はその熱気が感じられるほど。自らの思う刀を求めることと、病がちな妻のために金が必要であることの板挟み。名誉を求める者の策略で、俗な争いに巻き込まれること。人殺しの武器を作る意味。…中身の濃い傑作でした、堪能。

2015/06/07

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