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劇団四季主宰者の戦後史 時の光の中で (文春文庫 あ 55-1)

劇団四季主宰者の戦後史 時の光の中で (文春文庫 あ 55-1)

劇団四季主宰者の戦後史 時の光の中で (文春文庫 あ 55-1)

作家
浅利慶太
出版社
文藝春秋
発売日
2009-01-09
ISBN
9784167753412
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劇団四季主宰者の戦後史 時の光の中で (文春文庫 あ 55-1) / 感想・レビュー

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ぐうぐう

浅利慶太による、劇団四季創立から現在に至るまでの劇団裏話を期待すると、大いに肩透かしを食らう。サブタイトルにあるように、本書は浅利慶太が劇団活動を通じて体験した戦後史が記されている。読み始めは、あまりにたくさんの政治家達の登場に、権力にすり寄る芸術家という印象が拭えなかったが、読み終えるとそうでないことが理解できる。ミュージカルというものが根付いていなかった日本の新劇黎明期、いかに舞台のすばらしさを伝えるか、理解を深めるか、その目的を真摯に追求した過程に、政治家が必要だったということだ。(つづく)

2013/07/09

すぅさん

「海賊と呼ばれた男」を彷彿としました。時代が同じだからかな。読んで良かった、ますます四季が好きになりました。三島由紀夫の本を読んでみよう。シェイクスピアも読んでみよう。読みたい作品が一気に増えました。それにしても「蜜蜂と遠雷」の風間塵や「ピアノの森」の一ノ瀬海の様な人が実在してたんだなー。これから浅利さんの本を追っかけてみます。

2018/09/28

nob

劇団四季主催者の半生記。佐藤栄作夫妻、中曽根康弘、石原慎太郎、三島由紀夫、越路吹雪、寺山修司、小沢征爾…大物政治家から芸術家から、幅広い交友関係。こんなに政治との繋がりが深い人だということは知らなかった。とはいえ、戦後の劇団が左翼思想に縛り付けらるなか、本来の演劇の楽しさを求めた純粋な思いに政治色は感じられない。まさに「政芸分離」ではないか。

2015/03/11

JVSTINVS

それで、演劇の内容は?と疑問を抱かざるをえない内容。たぶん編集者が悪いのだが、小澤征爾・三島由紀夫・寺山修司・滝沢修らとの絡み方もいまひとつ掘り下げられていない。

2022/11/20

aki

劇団四季の創立に関する話や、三島由紀夫、寺山修司とのエピソードなど歴史読み物として面白かった。歴代の総理大臣ととても近い所にいて、ある時期日本の文化政策の一翼を担っていた事を知りためになった。何より、演出家としての言葉に対するポリシーや感性を知る事が出来て勉強になった。

2017/03/07

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