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八月の路上に捨てる (文春文庫 い 55-4)

八月の路上に捨てる (文春文庫 い 55-4)

八月の路上に捨てる (文春文庫 い 55-4)

作家
伊藤たかみ
出版社
文藝春秋
発売日
2009-08-04
ISBN
9784167753979
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八月の路上に捨てる (文春文庫 い 55-4) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

知らないうちにハマっている芥川賞作家「伊藤たかみ」さんの同賞受賞作品です。こういう雰囲気の芥川賞は好きですね~。30歳の誕生日に離婚する予定の主人公「敦」は職場のシングルマザーの先輩「水城」さんに色々と、長くはなかった結婚生活と離婚に至るまでの経緯を淡々と話します。その何気ない‘淡々と’した感じが、なぜかココロにすっと入り込んできます。人間の持っている決して強くはない‘素’の部分をとてもリアルに描写しているからこそ、「たかみ」さんワールドなのかなと。他2編の短編も収録してますが、なんとも哀愁漂う作品です。

2016/01/27

kaizen@名古屋de朝活読書会

芥川賞】表題作は運転士、自販機、家族。自販機に缶を入れて回る仕事。運転手が女性で、助手の男性がアルバイト。女性は離婚経験者、男性は明日の9月1日に離婚するという。そこが標題の8月と関係する。表紙に自販機があるのもうなづける。運転手は思いきりがよくさっぱりしている感じがする。あまりべたべたしていないので、通勤時にも読める。路上に捨てたのは思い出。あるいは思い出を路上で拾ったか。直木賞でもいいかも。「貝からみる風景」「安定期つれづれ」最後は単行本にない。解説:津村記久子。やっぱり文庫はお得。

2014/05/07

papako

フラミンゴが良かったので、芥川賞受賞作のこちらを。芥川賞といっても、読みやすく、しっかり入ってきました。受賞作の表題作は自販機にジュースを補充する人生の節目を迎える二人を切り取ったお話。敦と千恵子夫婦、危うくこうなるかもしれなかった私、改めて病気の私を支えてくれただんなに感謝。『貝から見た風景』こういうなんでもないお話、面白いと面白くないの境目って何だろう。『安定期つれづれ』お父さん、こういう時、こういう風に考えているのかぁ。とってもかわいい。これ、好きだった。うん、たまにはこういうお話もいいですね。

2018/05/31

レアル

タイトルが秀逸。「八月の路上に何を捨てたの?」と読む前から気になり手に取った。こちら主人公の結婚まで、そして離婚までの話を綴ったもの。淡々とした文章の中に切なさが混じり、読了後は余韻を残す。。心情描写が素晴らしいし、読んでいて作品に漂う雰囲気の様なものも好き。さすが芥川賞受賞作品。

2015/09/30

はらぺこ

『八月の路上に捨てる』『貝からみる風景』『安定期つれづれ』の3編。全体的に嫌いじゃないけど『八月の路上』とか『安定期』とか何か面倒臭い。独身者が結婚に夢を持ったり憧れる作品って有れへんのかなぁ。そういうのって芥川賞受賞作品にはならんのかなぁ。(有っても多分読まんのでオススメしないでくださいね:笑) 『貝からみる風景』は気楽に読めた。読解力は無いので深い意味が有るか無いかは知らん。

2012/08/23

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