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猿の証言 (文春文庫 き 32-1)

猿の証言 (文春文庫 き 32-1)

猿の証言 (文春文庫 き 32-1)

作家
北川歩実
出版社
文藝春秋
発売日
2010-10-08
ISBN
9784167792015
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猿の証言 (文春文庫 き 32-1) / 感想・レビュー

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調布ヶ丘ダンスダンスレボリューション

チンパンジーの言語能力を研究する研究者の井出元の失踪。そしてチンパンジーのソラは井出元が殺されたと証言する。まず脳、言語、遺伝子などの蘊蓄が作者の易しい語り口で楽しく読めるし、井出元の消息や消えた子どもやチンパースンの存在などの謎が読者の興味を引っ張っていく。読み進めるにつれて様相を変える事件が辿り着く結末からは、研究者の狂気が浮かび上がり戦慄。最後のチンパースンのリクの証言にさらに心揺さぶられた。これだけの内容を詰め込んだエンターテイメントはなかなかない。まだ3冊しか読んでないけど北川作品に外れなし。

2015/12/10

真依

チンパンジーは人間の言葉を理解できるのか?図形文字というのを使ってコミュニケーションが取れると主張する研究者が失踪する。そして殺されたと証言するチンパンジー。謎が謎を呼び、様々な推理と人間関係が入り乱れて錯綜する。チンパースンとは何か?作中どうしても許せない、好きになれない人物をクライマックスで主人公の一人がぶん殴るシーンが救いですね。

2011/06/03

taka21

ページ数も去る事ながら内容が複雑なところがあるので人には中々薦め難い本だ。とにかく理詰め。ここまで理詰めな内容も珍しいくらい。普通こんなベラベラ独演の様に話す人が何人もいる?って言うぐらい色んな人がとにかく長台詞で理詰め攻撃wでもね。読んでる内に、なるほどーあるあるって思わされるから不思議だ(恐ろしく下調べをされている事は参考文献を見るまでもなかった)。そして理詰め疲れたなぁと思った頃に挟まれる道徳。裏返しては裏返す推理、ねじれてこんがらがってどーしょもねーってぐらいに推理と言う名の推測が飛び交う話。

2011/05/10

那由多

『猿の惑星』のリブート版を思い出した。【2019.8.14 投稿】

忍者千乗りの門戸開放

うーん…長い。そして『これいる?』的な細かな描写が多く、無駄にページ数が増えている感もなくはない。 途中、同じような内容の繰り返しや、長い長いセリフ回しなどに辟易しながらも読了しましたが…ちょっと期待外れでした。 チンパンジーとヒトとの言語に関する禁断の研究…テーマとしては良いのだが、殺人やら不倫やら誰の子供か推理やら…クドくて分かりづらくてそして読みにくくて…正直疲れましたわ…。 ありがとうございました。

2020/10/17

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