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向田邦子の陽射し (文春文庫 む 1-40)

向田邦子の陽射し (文春文庫 む 1-40)

向田邦子の陽射し (文春文庫 む 1-40)

作家
太田光
出版社
文藝春秋
発売日
2014-02-07
ISBN
9784167900397
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向田邦子の陽射し (文春文庫 む 1-40) / 感想・レビュー

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緋莢

<私の言葉は、小さな子供の無邪気なひやかしで、向田さんの言葉は、大人の本当の悪だ。>(「思い出トランプ」) <向田さんの本を読んだ後はいつもそうだが、言葉を発するのが怖い。自分の言葉が、全て雑音のようで、ただただ黙っていたい。それが本音だ。>(「あ・うん」)<向田作品は、言葉であるのに、言葉に見えない。向田邦子は、言葉を花にする作家なのだ。>(「男どき女どき」)太田光が選ぶ、向田作品の「読む」、「観る」ベスト10と、その原文も収録。 誰よりも向田邦子を敬愛する太田光による最も誠実なオマージュ。

2017/08/02

桜もち 太郎

爆笑問題の太田光が書く向田邦子論。普段テレビで見る太田さんはハチャメチャで大丈夫かと思わせるところがあるが、絶対にこの人は真面目だと思っていた。この本もとにかく真面目に向田邦子を語っている。愛情たっぷりだ。自分も向田作品が大好きで同志を得たような気持になった。向田作品のベスト10を挙げていたがなるほど鋭い。自分的には「字のない葉書」「手袋をさがして」かな。51歳という若さで飛行機事故で亡くなった向田さん。まだまだ生きていてほしかった。妹の向田和子さんとの対談も興味深く読むことができた。

2020/04/24

*さくら*

一万円選書4:著者が爆笑問題の太田さんと気づいてなかった私。思った以上に硬い文章で始まるけれど、向田作品への愛は相当なもの。私は向田作品を読んだことないので、太田さんの作品への思い入れが中々うまく心に浸透せず1章は苦戦。が、2章で実際の作品を読んでみると、読みどころがすでに頭に入っているのでその魅力をあますことなく読み進めれたように思える。特に「あ・うん」「阿修羅のごとく」は各人物が魅力的かつ困難な状況下においても淡々とした日常が目に浮かぶように読め、全文読んでみたいなぁと。機会があれば映像でも見たい。

2016/10/31

らびぞう

太田光。。。ん?この文面を読む限り、いつもの毒舌の「爆笑問題」の太田光ではない。そこには、「向田邦子」に愛が溢れた文章があった。向田邦子は、作家であり、昭和の時代に、寺内貫太郎一家や阿修羅のごとくなどの、それまでのテレビドラマとは違うホームドラマを私たちに送ってきた脚本家である。特にNHKで放送された阿修羅のごとくのテーマソングが異様だった。オスマン軍楽の 「ジェッディン・デデン」と言う曲らしい。今度は、向田邦子の本が読んでみたい。

2020/08/14

しーもあ

友人がくれた本。彼は相当な向田邦子好きなんだけど、さらにその上をいくのがこの本の著者爆笑問題太田。詳しいというレベルじゃなく、彼の中ではもはや神と呼べるような存在。笑 太田のあまりの熱量に引くところはあるし、本を読んだり、ドラマを見ていないとわからない箇所もあるけど、太田のオススメ作品がきちんと収録されているので、向田邦子初心者でも十分楽しめる。たしかに彼女の無駄のない文章と、静かなのに緊張感あるストーリーは戦慄もの。知らない人に教えたくなる脚本家作家なのはわかる

2016/01/01

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