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新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)

新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)

新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)

作家
井上靖
出版社
文藝春秋
発売日
2014-10-10
ISBN
9784167902087
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新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫) / 感想・レビュー

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ばんだねいっぺい

 うーむ。出逢えて感謝の一冊。男・大黒屋光太夫のロシア(おろしや)脱出奮戦記。イルクーツクへ向かう際の名台詞は燦然と輝いて残る。常に明日のことを考え、今日動き回ることの大切さを教えてくれるが、結末は……。

2018/02/19

しーふぉ

伊勢の商人大黒屋光太夫が難破しロシアに漂着し日本に戻って来るまでの話し。最初は16人いた人達が1人減り2人減り、10年かけて日本にたどり着いたのは僅かに2人。ロシアに残った2人と日本に戻ってから半幽囚状態の2人はどちらが幸せだったのかな。日本史の教科書では一行で片付けられてしまう大黒屋光太夫とラクスマン(日本に来たのは息子)にも、こんな歴史があるのが分かる一冊。

2015/07/11

ウメ

同じ大黒屋光太夫ではあるが、吉村昭作品とはまたひと味違う。本作は記録文学としての色が強い。読み比べると各人が何に重きを置いて描いたのかがよく分かる。異国の地でただひたすらに帰国を望むがそれを果たせた時に思うものは。

2018/01/04

光太夫のエピソードは歴史として知っていたが、その内実には明るくなかった。帰りたい帰りたいという故郷への想いが、10年後には、逆転してしまう。そのことがあまりに空しい。露西亜の広大な大地、極寒を生きる人々の温かさは故郷である鎖国時代の日本を霞ませる程の魅力をもって漂流民を翻弄した。故郷を想いながら亡くなった者達と、故郷に戻りながらも露西亜への郷愁を否定できない光太夫、露西亜人として生きることを選んだ新蔵と庄蔵。これ程人間の心の機微を感じられるとは、想像以上だった。

2015/01/08

Ayako H

友達から。井上靖デビュー。これってどこからどこまでが史実でどこが小説なんだろうか。読んでいて「クアトロラガッツィ」のような気がしていました。しかし極限まで寒いところでのなれない生活はつらい。ホントにつらい様子がよく伝わって来ました。一生懸命念じて努力して帰ってきた日本はあまりいい国ではなかったようで。自分が置かれているそのときそのときの状況を冷静に判断する光太夫はすごい人ですね。読むのに時間がかかったけど面白かった。

2016/04/19

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