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マルセル (文春文庫 た 8-19)

マルセル (文春文庫 た 8-19)

マルセル (文春文庫 た 8-19)

作家
髙樹 のぶ子
出版社
文藝春秋
発売日
2015-05-08
ISBN
9784167903596
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マルセル (文春文庫 た 8-19) / 感想・レビュー

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エドワード

生後すぐに母を亡くし、新聞記者の父は仕事人間、両親の愛を知らずに育った瀬川千晶は父と同じ新聞記者として多忙な日々を送る。父の死後、遺品の中から昭和43年のロートレックのマルセル盗難事件の取材ノートを発見する。記者の血と両親への思慕のままに走り出す千晶が魅力的だ。実際に起きた事件を元に展開する物語。舞台は京都、私は昔の京都国立近代美術館を覚えている。岡崎神宮道から北白川小倉町へ、私の目は千晶の目となって現場へ飛ぶ。画廊夫妻と謎の画商、パーコレーターの秘密。絵画って何?サスペンス満点、驚きと幸福に満ちた終幕。

2017/02/08

sheemer

Unlimited。40年の歳月を超えて現われるロートレック作「マルセル」盗難事件の真相と、それに絡んだ複数の謎解き。現場調査がちゃんとしているのか、臨場感があり、安定して読み進めることができた。トリックがすごい、というよりもストーリー全体の構築で読ませている。好きな作家になりそうだ。

2019/02/14

noémi

面白いって言っちゃ面白いんだけど…。私は京都に住んでいますが、こんな素敵で金持ちの画家さんが住んでいるところではないですね。であってすぐに東京に追いかけてきてくれる男ってどんだけ~?って感じです。やっぱここら辺は物語やわ、って気がする。40年以上前に地元でこんな事件が起きていたとは露知らず。しかしロートレックってデッサン上手いわ~って思いながら読んでました。

2017/03/13

多喜夢

日本の展覧会で、実際にロートレックの絵が盗難にあったという事件を始めて知った。この小説はその事件を題材に、世界的な贋作つくりの組織や、主人公の出生の秘密などを絡めたミステリ。話が大きくなり過ぎてどうなることかと思ったが、なんとか落ち着いて良かった。

2019/12/28

都鳥

母が面白かったよ、と貸してくれた本。 勝手に古い話と思って読み進めると、2011年位の話。 主人公の千晶もオリオさんももっと昔の人みたい。 36才で美人な設定なのに、そんなに女として常に勝ち負け考えてるのはどうなんだ、、ちょっと腑に落ちない。 京都の町並みがみえるようで京都好きには楽しめた。

2020/04/29

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