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傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)

傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)

傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)

作家
ピエール・ルメートル
橘明美
出版社
文藝春秋
発売日
2016-10-07
ISBN
9784167907075
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傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4) / 感想・レビュー

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W-G

先の二作よりも湿っぽい印象。警察小説の体裁が薄れ、カミ―ユのパーソナルな物語となっている。単体作品としては、事件自体が強盗捜査で、派手さもなく、それほど面白くはないかもしれない。しかし、三部作全体を一つの小説と捉えれば、結末部分として輝きを増してくる。改めて振り返れば、このシリーズの核は、どこまでも『悲しみのイレーヌ』であって、日本でのブレイクのきっかけとなった『その女、アレックス』は特異点であった。刊行順を変えたことも、結果オーライだったかと今では思う。解説で池上冬樹氏が言うように、続編が期待出来るか。

2019/03/22

starbro

ピエール・ルメートルは、翻訳作品全作読みました。当然ながらカミーユ・シリーズ三部作も本作で完読です。三部作の中では、一番下で「週刊文春ミステリベスト10 2016年」の評価よりも「このミステリーがすごい!2017年版」の評価に近い感じです。それにしてもカミーユは「災厄を呼ぶ男」もしくは「さげちん」ではないでしょうか?

2016/12/09

しんごろ

カミーユ警部三部作、これにて全て読了(^^;)今回、さほどエグいシーンがなく(免疫がついた⁉w)いいペースで読めました。あいかわらずの構成力はすごいと思いましたが、ちょっと早い段階で犯人が読めちゃいましたね。むしろカミーユの葛藤、気持ちとか心情の方に惹きつけられました。後はルイを含めておなじみの登場人物が、もっと登場してほしかったですね(^-^)それにしてもカミーユは不幸体質なのか(笑)エグいシーンがあまりなければ、中編もあるみたいなので、読んでみたい気はします(^^;)

2017/05/22

遥かなる想い

カミーユ警部三部作だが、シリーズに 共通する凄まじいまでの暴力は健在である。 カミーユの恋人アンヌが襲われる冒頭から 残忍なシーンが続く..アンヌとは 一体誰なのか?なぜ執拗に犯人から 追われるのか?イレーヌを失われて以来、 心をなくしたかのようなカミーユは どうなるのか?..根底に流れるザワザワとした 感覚は三部作共通だが、最後は哀しい結末だった。 (2017年このミス海外6位)

2017/02/25

紅はこべ

この三部作は何故イレーヌの方を先に訳さなかったのかというクレームが多々あったが、本作を読んで何となくわかった。アレックスはむしろシリーズ番外編の趣きが。繋がりはイレーヌと本作が強い。アンヌの証言に違和感を感じたが、そういうことだったのか。警察に存在も知られない哀れなトルコ人兄弟。カミーユの暴走はアルマンの不在のせいもあるかも。幕開けが衝撃的すぎて、「おれ」の正体が明かされてもさほど驚きはなく。逆恨みって最も厄介な動機。警官がひどい目に遭うミステリも最近多い。

2017/03/28

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