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エヴリシング・フロウズ (文春文庫)

エヴリシング・フロウズ (文春文庫)

エヴリシング・フロウズ (文春文庫)

作家
津村記久子
出版社
文藝春秋
発売日
2017-05-10
ISBN
9784167908485
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あらすじ

クラス替えは、新しい人間関係の始まり。
絵の好きな中学3年生のヒロシは、背が高くいつも一人でいる矢澤、ソフトボール部の野末と大土居の女子2人組、決して顔を上げないが抜群に絵のうまい増田らと、少しずつ仲良くなっていく。
母親に反発し、学校と塾を往復する毎日にうんざりしながら、将来の夢もおぼろげなままに迫りくる受験。
そして、ある時ついに事件が…。

大阪を舞台に、人生の入り口に立った少年少女のたゆたい、揺れる心を、繊細な筆致で描いた青春群像小説。

エヴリシング・フロウズ (文春文庫) / 感想・レビュー

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papako

なんか染みたわ〜。津村さん描く中学生というので、少し身構えてしまったけれど、真っ当すぎるほど真っ当なお話でした。ヒロシ、出来過ぎやろう。ヤザワとヒロシ+フジワラがいい感じ。大土居、野末、増田も。なんかいいなぁと思う。こんな中学生いいひんやろうとは思うけど、どうなんやろう。ラスト、ヤザワの自転車が引き上げられるシーンはグッときた。解説にヒロシのことを『意見がない』と書かれていたけれど、違うと思う。意見がないヤツにヤザワは助けられへんやろう。と、関西弁で感想書いてみました。ほんま良かった。

2017/06/30

佐島楓@勉強中

中学生ひとりひとりに、自分の世界があり、どんなことがあってもそれを壊されないようあらがっていく、そんなことを想像させる。少年少女なりのささやかな広がりがやがて不安と期待に満ちた未来へつながっていく。ネガティブなようでいてポジティブ。素晴らしいのひとこと。

2017/05/31

shizuka

主人公ヒロシが「ウエストウィング」のヒロシだと分かった途端、俄然面白くなってきた。親友ヤザワの災難、淡い恋、勝手にライバル視している女子など、ヒロシの心はまったく落ち着かない。それでも彼は余計なことを言わず、自分で答えを出す力があるから立派。大土居の複雑な家庭、これは大分事件だと思ったけれど軽く収束してしまって逆に不安に。大土居とかえでが幸福になれますように。高校受験で出会った町村。ヒロシはガン無視しているけれど、いずれ映画「瀬戸内海」の内海と瀬戸のようになる気がしてならない。高校生のヒロシにも会いたい。

2018/03/07

りいこ

背が低く、勉強もあまり得意ではなく、取り柄である絵を描くことも挫折気味の中学3年生・ヒロシ。スクールカーストがテーマでもなく、キラキラした爽やかな青春小説という雰囲気でもなく、ヒロシの日常を淡々と(大変なこともいくつか起きるのだけれど)書いてるのが良かった。ヒロシは普通の男の子だけれど、愛すべきキャラだ。私自身は中学不登校で苦い思い出ばかりだが、この小説を読んだらなんだか中学時代をやり直したくなった。普段そんなこと全然思わないのにね。良い本に巡り会えました。

2017/10/02

ぜんこう

主人公のヒロシを中心に同じクラスのヤザワ、野末、大土井、増田や小学校時代の塾で一緒だったフジワラ、フルノ・・・彼らの中学3年の1年間を描いた作品。 時々事件のようなことも起きるけど、恋愛が成就するでもなし、ある意味ダラダラと過ぎていく毎日。 後半で大土井の家庭に関する事件で盛り上がるけど、悲惨でもハッピーでもなく、そこそこ落ち着く。 でも、彼らが高校生になってからの続きも知りたい・・・でも、みんなバラバラになったから続編は難しいかな。

2017/12/24

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