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水声 (文春文庫)

水声 (文春文庫)

水声 (文春文庫)

作家
川上弘美
出版社
文藝春秋
発売日
2017-07-06
ISBN
9784167908812
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水声 (文春文庫) / 感想・レビュー

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あも

水の記憶。循環する水と時間。共に暮らす50代の不思議な姉弟。こどもの頃。母が亡くなった20年前。更に昔。時を行き来し、ぽつりぽつりと雨垂れが溜まり形を成すように、輪郭が見えてくる。普通ってなんだろう。誰を傷付けるでもない普通じゃなさは誰にも責める筋合いなんてないのにな。時間を不可逆に流れるものと認識してる生き物は人間だけなんじゃないか。本当はもっと自由で融通無碍で過去も未来も混然一体となってここにあるのに、なんて。ちょっとふわふわしてて面白いとは言い難いが、それでも川上さんへの評価は揺るがないのが凄い所。

2018/06/22

優希

読売文学賞受賞作。愛と人生と、最も大切なことを考えさせられました。それぞれ心に抱えるものがあり、切なさと苦しさがあるものです。それが美しく人生の中で輝いているのではないでしょうか。明確な言葉ではなくても、それぞれの言動が心にスッと入ってくるのです。静かに余韻に浸る感覚も好みでした。

2019/07/27

shizuka

旅の合間に読み終えていたのをすっかり忘れていた。もうこの本は手元になく、友に託してきてしまった。普通じゃない兄弟、普通じゃない夫婦が絡み合って、語り合って、だんだん家族となっていく。根本的に「家族」って何?と問いかけられている気持ちで読み進んでいった。世の中にある定義なんて意味がない。決めて、行動するのは自分。芯が通っていればそれは真実になり、愛が生まれる。評価は他人が下すもの。そこに泳がされなければ、行くべき道に迷うこともない。いろいろ瑣末な悩みを抱えているとき、読むといいかも。結局、大丈夫になるから。

2017/12/18

ピロ麻呂

姉と弟の禁断の愛…だけど川上弘美さんが描くと嫌らしさや気持ち悪さを感じず、こういった愛のかたちもアリかなと…

2017/07/17

ナミのママ

時おりさざ波が立つように水面が揺れ、不穏な空を移すような妖しさを感じながら、わたしと母、そして弟の陵の関係がつづられていきます。同年代だからわかる時代の匂いと、白黒をはっきり問いただすことが良しとされなかった昭和。もしや?そうなのかな?と想像しつつ流れていく美しい文章。混沌とした関係がこのまま続けばいいと願ってしまいます。こういう愛、うらやましいと思うのは、主人公の年齢に近づいてきたからでしょうか。

2018/03/21

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