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王朝小遊記 (文春文庫 も 18-14)

王朝小遊記 (文春文庫 も 18-14)

王朝小遊記 (文春文庫 も 18-14)

作家
諸田玲子
出版社
文藝春秋
発売日
2017-07-06
ISBN
9784167908829
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王朝小遊記 (文春文庫 も 18-14) / 感想・レビュー

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エドワード

<今は昔、小野宮の姫に仕えし五人の男女、まことの家族にあらざるが、家族のごとく睦まじく暮らしてなんありける、都を騒がす似非僧都と人喰い鬼を退治したり。>全く縁のない五人が集められ、事件を解決する、平安版「キーハンター」「俺たちは天使だ!」(わかる?)。末法の世の寸前、貴族と庶民が雑居するカオスな都に生きる人々がたくましい。刀伊や陰陽師も登場、六道の辻、宇治から深泥池まで所狭しと暴れ回る大乱闘。そこまでが長いんだけどネ。事件の裏にある権力闘争もリアルだ。小学校の図書館で読んだ今昔物語を彷彿とさせる冒険絵巻。

2018/03/01

びっぐすとん

初読作家さん。平安ものということで読んでみたが、ウーン、ちょっと中途半端だったかな。小野宮家とか道長一族とか隆家一門とか出てくるけど、結局争ってるのは使用人階級だし、千古姫も存在感なかったな。疑似家族という設定は面白かったのに、疑似家族として暮らす期間も描写も少なくて、活躍する部分が少なかったのが残念。これじゃ家族としての一体感はいつ生まれたんだと疑問を感じるし、ちょっと都合が良すぎ。疑似家族が結集するまでのページが多すぎて、事件の方はあっさり片付いちゃったな。疑似家族のスパイのような活躍を見たかった。

2021/01/11

平安時代もので、こういう設定あまりないなと思い面白そうだったので読んでみたが、期待していたものとは違った。ひょんなことから5人が疑似家族になり難事件を解決にのり出すのだが、まず疑似家族になるまでが長く、疑似家族になってから終わりまでかあっという間だった。事件解決もすっきりと言うわけではなく、その後の5人もよかったなと思う展開だったが読後感はもやもやしてしまった。

2023/02/18

なおお

なかなか楽しめた。平安時代の京都、寄せ集めの男女5人が、家族を装いながら、鬼が女性を喰う事件を解決しようと奮闘する。この5人が魅力的で、話の展開も早く、どんどん読める。

2022/03/21

しょうこ

貴族ではなく庶民(出自はそうでもない)の平安捕物帖?結局怖いのは鬼やあやかしではなく、人間の欲望。そして、愛すべきなのも、また人間。楽しませていただきました。が。帯の煽りがちょーっとズレているんでは?

2017/07/16

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