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泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部 (文春文庫 さ 34-7)

泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部 (文春文庫 さ 34-7)

泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部 (文春文庫 さ 34-7)

作家
酒見賢一
出版社
文藝春秋
発売日
2017-07-06
ISBN
9784167908836
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泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部 (文春文庫 さ 34-7) / 感想・レビュー

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Mzo

「抱腹絶倒の三国志」から普通の「面白い三国志」になった感はあるな。それでも、夷陵の戦いを最も三国志らしいと書き、「君自ら取る可し」の名言の読み解き方を示す辺りは、流石の酒見三国志であると思う。一方、史官採用についてのコメントなんかは、別の意味で流石の酒見三国志。お前が言うな、と読者の大半が思うに違いない(笑)

2020/11/30

ほうすう

関羽や曹操、劉備といった主要人物が一挙に退場してしまいもの悲しさが漂う第四部。 印象的なのは劉備が東征を行う場面。この場面を”最も『三国志』らしい部分”と評した著者はさすが。たしかに劉備が劉備たるのは道理も計算も捨て去って情に流された東征を行ったからであろう。ここで変に分別を働かせては義侠の物語ではなくなる。三国志として面白くなくなる。それは確かだがやはりつらいなあ。 劉備陣営以外の視点が増えたことや主要人物が次々と退場することなどもあって初期のような軽快さが少なくなってしまったのもちょっとばかし寂しい。

2020/11/29

YONDA

関羽・張飛・曹操・劉備が亡くなり寂しい限り。呉組・孫権に惨敗を喫し、蜀の行く末はどうなるのか!段々とまともになってきた孔明の活躍を最終巻で期待。四巻一番の驚きは、関羽の子分の周倉は実在しない人物だったということ。

2018/12/08

河内 タッキー

魏・呉・蜀が対立しつつ、小さなエリアでは手を組んだり裏切ったりしていて、微妙な均衡でバランスをとっている。そんな中、これまで登場していた主要な人物たちが、国対国の大きい戦ではなく、まさかの展開で死んでいく。儚い。

2020/08/19

武夫原

三国志演義は蜀滅亡や魏簒奪まで書かれているけど、たいていの小説は五丈原で終わる。これも次が最終刊だそうだ。1部からだんだんと勢いがなくなってきている。4部に至っては主要登場人物の退場もあって、ずいぶんとおとなしい。ストーリーをなぞるだけのような展開に。長編小説は最初の筆の力がだんだんと落ちるのが分かるのが、悲しいな。「陋巷にあり」も最初のころの緊張感のある文章がなくなっていった気がする。司馬仲達の変態的なエピソードを作って欲しいところだ。しかし、簡擁はなぜあんなキャラに?

2017/08/12

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