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森と氷河と鯨 ワタリガラスの伝説を求めて (文春文庫)

森と氷河と鯨 ワタリガラスの伝説を求めて (文春文庫)

森と氷河と鯨 ワタリガラスの伝説を求めて (文春文庫)

作家
星野道夫
出版社
文藝春秋
発売日
2017-07-06
ISBN
9784167908935
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森と氷河と鯨 ワタリガラスの伝説を求めて (文春文庫) / 感想・レビュー

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SJW

星野さんと直子さんの結婚から今月で25年、存命であれば銀婚式だった。結婚された頃の星野さんを忍びつつ、この本を読み進めた。まず冒頭に細かい英文で綴られた3ページの長文から始まり、読み進めると、あれっ文法が...、あれっ口語すぎと思ったら、クリンギットインディアンの古老の語りを語り部のボブ・サムが文章にしたものだった。易しい英語の言葉で心を打つボブ・サムならではの文章だと納得した。ボブ・サムとの出会いによりワタリガラスの神話に引かれ、神話を求める旅に出る展開になる。旅先で様々な人々に会い、神話の話を(続く)

2018/05/03

ふう

初めて読んだ星野氏の本「旅をする木」には写真がありませんでした。でも、文だけの本なのに、静かな海や凍るような星空、深い森の映像が、まるでそこにいるかのように心にうかんできました。この本はたくさんの写真と文で構成されています。その写真の美しいこと。長い長い時間の向こうから、遠く旅してきた光や風がたくさんのことを語りかけてきました。言葉にできない物語があること、星も森も無窮の旅を続けていること…。 わたしにとって、星野氏の文や写真にふれることは、祈りです。

2017/09/15

Rin

ワタリガラスの伝説を求めて神話の、太古の世界へと誘われていく。遥かな時間を遡るようにヒトが足を踏み入れることが困難だと思える土地へ。でもそこで生きていたインディアンたちが確かにいた。ワタリガラス族にオオカミ族。頭の片隅にミシェル・ペイヴァーさんの「クロニクル千古シリーズ」が過り、息を飲むような写真を眺めて、ゆっくりとページを捲る。急ぐことなく、行きつ戻りつの一冊だった。博物館と、その土地に生きる人たち。祖先のお墓を暴かれて奪われた物が展示されている事実。朽ち果てるに任せたいという想いがとても切実でした。

2018/08/19

ちゃかちん【積読:24】

【イベ参加本】日本社会に「癒し」という言葉が定着していない頃私はザトウクジラの歌に衝撃的に癒やされました。ロジャーペインの本を読み漁りザトウクジラの歌が訳せたら地球の歴史が解る、という力説に鳥肌が立ち、呆然とした記憶が強くあります。自然を前に人間が勝てる訳は無いのにコントロールしようとするから怒るんや、と大の大人になっても思っています。星野道夫氏の訃報は視覚的に強烈ではあったけれども私には還った、という印象が残り語弊があるけれども羨ましくもありました。自然との向き合いは常に矛盾との見つめ合いだと感じます。

2017/07/27

ユメ

星野道夫さんによる、ワタリガラスの神話を辿る紀行。ワタリガラスを追う旅は、アラスカ先住民族のルーツに思いを馳せる壮大な旅であり、また、目に見えるものばかりを追い求める文明に属する者が、目に見えない霊的なものを重んじる文明の豊かさを汲みとれるのかという挑戦の旅でもある。星野さんでさえ、ワタリガラスの神話を聞いても理解が及ばないことがあるのだという。私たちにはもはや魂は宿っていないのだという絶望と、それでもそういう世界が地球上に存在することを知ることはできるという小さな希望を、星野さんの遺した写真に見た。

2017/11/16

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