読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

革命前夜 (文春文庫)

革命前夜 (文春文庫)

革命前夜 (文春文庫)

作家
須賀しのぶ
出版社
文藝春秋
発売日
2018-03-09
ISBN
9784167910310
amazonで購入する Kindle版を購入する

「革命前夜 (文春文庫)」の関連記事

朝井リョウが「“書けないものない系”の書き手」と称する、須賀しのぶの大河ロマンを堪能する7作品!

 数ある須賀作品の中から、最新作『荒城に白百合ありて』に通じる大河ロマンを一挙ご紹介!

架空の帝国から近現代まで彼女に書けないものはない 「この人、“書けないものない系”の書き手だ。」 『革命前夜』解説で、朝井リョウは須賀しのぶという先輩作家をそう表している。架空の大帝国、大正の浅草歓楽街、ロシア革命の嵐が吹き荒れるハルビンに、ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツまで。自身とはまったく関わりがない国や時代を、わが目で見てきたかのようなリアリティで物語に仕立て上げる。それこそが須賀作品の魅力であり、真骨頂だ。  大学在学中にコバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞して作家デビューを果たし、卒業後はそのまま専業作家の道へ。代表作『帝国の娘』シリーズをはじめとしたライトノベルを精力的に執筆してきたが、一般文芸に移ってからの活躍はさらに目覚ましい。 『芙蓉千里』では、明治期に大陸に渡った少女の冒険を壮大なスケールで描き、2012年度のセンス・オブ・ジェンダー賞大賞を受賞。「女」という枠に縛られず、大胆に人生を突き進む主人公に多くの読者が魅了された。性差を跨ぐことで、世…

2019/12/7

全文を読む

関連記事をもっと見る

革命前夜 (文春文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェネツィア

須賀しのぶは初読。なんともスリリングな小説。「時」と「場」の選び方が実に絶妙。物語は1989年1月7日、昭和天皇崩御の日に始まり、同年11月9日に幕を閉じる。主な舞台はベルリンでもなく、ライプツィヒでもなく、西側の情報がやや入りにくいドレスデンである。このセンスには、もう脱帽もの。登場人物たちはいずれも個性的(主人公をはじめ才能あふれる音楽家という設定がここで生きてくる)で、文体の持つスピード感も終始一貫して鈍ることがない。そして、音楽を表現するのも上手い。最後はミステリーの要素まで盛り込まれている。

2020/11/09

アン子

2005年に再建された聖母教会しか知らないが、真っ白い真新しい煉瓦の所々に瓦礫の中にあった黒い煉瓦が混じっている。再建には10年以上かかり「世界最大のジグゾーパズル」と言われたらしい。 その周りで毎年開かれるクリスマスマーケットには世界中から人々が集まり楽しむ光景を 、今当時を知る人達はどんな思いで見ているのだろう。

2020/11/13

rico

あのとき、本当は何が起こっていたのだろう。東西冷戦末期、若きピアニスト眞山が留学した東ドイツ。表面的には秩序を保ちつつも監視者や密告者が跋扈する中、解放を求めるエネルギーがマグマのように溜り爆発寸前といった様相。仲間との交流や葛藤、圧倒的な才能への嫉妬といった、音楽を志す若者たちの青春物語は、怒涛のような歴史の奔流に巻き込まれていく。その中で彼らは懸命にあがく。眞山は多分求める「自分の音」にたどりついたはず。ベルリンの壁崩壊の映像のバックに流れる「第九」が「革命前夜」と重なる。音楽は力だ。

2020/01/01

Kajitt22

ジョン・ル・カレ云く、各国のすべてのスパイにとってベルリンの壁崩壊は青天の霹靂だったそうだ。その壁の崩壊を東ドイツの側から描いた音楽・ミステリー小説。フランクのバイオリンソナタにはじまり、バッハの平均律、ベートーベンと登場し読書のBGMは完璧。ドレスデンの街の燻んだ描写も興味深く、読み進めることができた。しかし、物語は全体的にベル薔薇調でちょっと肩透かし。話は違うが、ドイツのメルケル首相はライプティヒ大学出身で壁崩壊の当時東ベルリンにいたらしい。いまは難民に揺れるドイツの歴史は波乱万丈の連続だ。

2018/12/09

ponpon

時代が昭和から平成に変わる頃。鉄のカーテンそしてベルリンの壁が東西を分断していた頃の旧・東ドイツDDRにピアノ留学をした眞山柊史を主人公に、音楽を極めるべく苦悶する音大生らと、自由と豊かさを求める人々の闘いを描く物語。熱量に溢れた出来事を抑制的な筆致で淡々と描いていく。DDRの監視密告社会の陰湿さ、やがてくる国家崩壊の予兆が背景の美しい音楽により、まるで記録映像を見ているかの如く印象的に映る。始めての作家さんでしたが圧倒されました。他の作品も読んでみようと思います。大満足の一冊です。

2020/06/14

感想・レビューをもっと見る