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革命前夜 (文春文庫)

革命前夜 (文春文庫)

革命前夜 (文春文庫)

作家
須賀しのぶ
出版社
文藝春秋
発売日
2018-03-09
ISBN
9784167910310
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架空の帝国から近現代まで彼女に書けないものはない 「この人、“書けないものない系”の書き手だ。」 『革命前夜』解説で、朝井リョウは須賀しのぶという先輩作家をそう表している。架空の大帝国、大正の浅草歓楽街、ロシア革命の嵐が吹き荒れるハルビンに、ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツまで。自身とはまったく関わりがない国や時代を、わが目で見てきたかのようなリアリティで物語に仕立て上げる。それこそが須賀作品の魅力であり、真骨頂だ。  大学在学中にコバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞して作家デビューを果たし、卒業後はそのまま専業作家の道へ。代表作『帝国の娘』シリーズをはじめとしたライトノベルを精力的に執筆してきたが、一般文芸に移ってからの活躍はさらに目覚ましい。 『芙蓉千里』では、明治期に大陸に渡った少女の冒険を壮大なスケールで描き、2012年度のセンス・オブ・ジェンダー賞大賞を受賞。「女」という枠に縛られず、大胆に人生を突き進む主人公に多くの読者が魅了された。性差を跨ぐことで、世…

2019/12/7

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革命前夜 (文春文庫) / 感想・レビュー

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タカユキ

東ドイツへピアニストとして留学した主人公と、そこで出会う各国の留学生との交流を当時のベルリンの壁崩壊までの歴史の流れと共にリアルに表現している。主人公が留学した音楽学校には、天才的な音楽家の卵たちがごろごろいる。魅力的な若い才能がぶつかり合いながら成長していく。しかし舞台は崩壊寸前の東ドイツ。秘密警察が支配する社会の恐ろしさ。それは相互監視社会という悪夢のような世界。しかしこの物語の本当の主役はあくまでも「音」。音のない小説から天才たちの音色が個性的に描かれ魅力的。個性とは?自由とは?を考えさせられました

2018/05/29

Kajitt22

ジョン・ル・カレ云く、各国のすべてのスパイにとってベルリンの壁崩壊は青天の霹靂だったそうだ。その壁の崩壊を東ドイツの側から描いた音楽・ミステリー小説。フランクのバイオリンソナタにはじまり、バッハの平均律、ベートーベンと登場し読書のBGMは完璧。ドレスデンの街の燻んだ描写も興味深く、読み進めることができた。しかし、物語は全体的にベル薔薇調でちょっと肩透かし。話は違うが、ドイツのメルケル首相はライプティヒ大学出身で壁崩壊の当時東ベルリンにいたらしい。いまは難民に揺れるドイツの歴史は波乱万丈の連続だ。

2018/12/09

chantal(シャンタール)

1989年、ベルリンの壁崩壊のニュースはとてもとても衝撃的だった。東西冷戦が終わるなんて、正直思ってもみなかったし、全く何の関わりもない遠い東欧の国で起こった事に興奮していた事を思い出す。ヨーロッパの人々にとって音楽がどれほど密接に歴史と関わり、深く生活に根付いているか、どんなに辛い事があっても音楽が支えてくれる。優れた音楽は人々に希望を与え続けてくれるのだと、今更ながら思い知らされた。ただ、主人公シュウにはあまり共感出来なかった。他所の国を決して自分の価値観で判断するべきではない、その思いを強くした。

2018/05/08

サンダーバード@読メ野鳥の会怪鳥

昭和という時代が終わり、ベルリンの壁が崩壊する直前、まさに「革命前夜」に東ドイツに音楽留学した若きピアニスト眞山。彼を中心に描いた青春群像劇。「音楽に国境はないと言う言葉は嘘だ。音楽ほど地域性、国民性が出るものはない」と言う彼の言葉は確かにその通りだと思う。抑圧と監視された社会主義体制。それらを解き放ち自由を求める人々と、自由の国日本から来た主人公との対比。良い作品であるとは思うものの、音楽、青春、恋愛、歴史、最後はミステリー。一つの話に色々と詰め込みすぎて焦点がぼやけてしまった感があるのが残念。★★★+

2020/01/21

南雲吾朗

ベルリンの壁崩壊、無血革命をリアルタイムでニュースで観た時の興奮が蘇ってくる。その裏で、もしかしたら本当にこの様な事が起こっていたかもしれない。主軸は音楽勉強のため東ドイツに留学し自分の音を探し求める日本人のドラマ。作者の描写がすごい!活字からあふれ出る音。行った事の無い東ドイツの風景や風、温度まで伝わってくる。 登場人物各々の思いや暗く陰鬱とした共産国の惨状、裏切り、監視、亡命、密告。しかし音楽は決して裏切らない。本当に、最後には震えが来るほど素晴らしい。良い小説に出合えて、本当に感謝しています。

2018/04/14

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