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スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)

スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)

スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)

作家
羽田圭介
出版社
文藝春秋
発売日
2018-05-10
ISBN
9784167910662
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スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫) / 感想・レビュー

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ゆのん

タイトルの『スクラップ』と『ビルド』が様々な箇所で形態を変えて出てくるところが面白い。老人=弱者というイメージはもはや昔のものだと思う。電車などで親切心を出し席を譲っても『年寄り扱い』と怒られる。いやいや、完全に年寄りで杖も持ってるじゃないですか。こんな経験をするとうかつに行動できない。見た目は弱そうに見えても本作の祖父のようにしたたかさも備えているのだとすればこちら側にもある程度の計算やしたたかさは必要なのかもしれない。

2018/05/25

佐島楓@執筆中

痛烈な社会批評であり、青春小説である。祖父の世代が日本社会を壊し、また造り直し、今度は自分の体を老化により壊していく。孫の健斗の世代は、壊れていく社会の中で生きていくしかなく、刹那の快楽に身を浸す。この二人の間の差は何であろうか。健斗は祖父に未来の自分を見ているのは違いないが、同時に依存してもいるという、この関係性が秀逸だった。

2018/05/16

おかむー

そういえば又吉の『火花』と一緒に芥川賞取ったのがこれだっけ、と文庫化を機に読んでみた。えらく薄いわ文字大きいわ…短編レベルだよね(笑)。内容に対してのタイトルが実に秀逸で、作品の軸となる介護への複雑な向き合い方という点でも、もう一方の受賞作に比べればそれなりに理解も共感も出来る作品でしたよ。…でも結局のところ、俺というヒトは文学賞取っちゃうような作品のブンガク感あふれるモヤモヤな感触はつくづく合わねーわコレ。最初から最後まで曇り空が晴れない印象。『可もなし不可もなし』

2018/06/09

dr2006

同居する祖父を反面教師とした主人公健斗の自身による再構築の物語。実家住まいながらも、再就職活動中で先が不安な健斗は、体力が衰え介護を請う祖父が発する生へのネガティブな言葉や振る舞いに嫌悪し、血縁だから自分もやがて同じ様になるのではと恐れを感じている。徹底的に健斗の一人称で語られているが、祖父の姿に目が行き、壊れていく人への恐れを増長させる。作者の内に秘めた刃物を感じさせる乾いた作品だ。

2019/07/12

みえ

祖父と同居してる孫の話なんだけど、読みながらわかるわかる~と思った。

2018/11/30

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