KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

人魚ノ肉 (文春文庫 き 44-2)

人魚ノ肉 (文春文庫 き 44-2)

人魚ノ肉 (文春文庫 き 44-2)

作家
木下昌輝
出版社
文藝春秋
発売日
2018-06-08
ISBN
9784167910822
amazonで購入する Kindle版を購入する

人魚ノ肉 (文春文庫 き 44-2) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

absinthe

食むと不老不死となると噂される人魚の肉と、幕末の時代背景を掛け合わせたホラー。幕末の志士のエピソードがからむ。面白くて怖かった!どのエピソードも印象的。死んだ少女を蘇らせようとする『血の祭』などラヴクラフト的な世界観。新選組の隊規違反者や脱走者への切腹の掟などが既に恐ろしいのだが。『骸の切腹』武士の無念さが漂うこのエピソードが気に入った。『不死の屍』最初から結末が暗示されて恐い。

2023/09/04

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

【図書館本】読友さんたちのおススメに大変期待して手に取ったが、期待通りの面白さ。なんとも異色な小説。幕末を舞台にした幻想ホラー連作短編集、といった感じ。 岡田以蔵、坂本竜馬を皮切りに、人魚の血肉を口にしたものが次々に怪異に巻き込まれていく。 実際に人魚を目にしたふたりはともかく、よく知らない人から得体の知れない食べ物をもらって口にするなよ!と突っ込み、自分の内部がおぞましい変化を遂げる描写にぞっとさせられ、独特の世界を堪能しました。土方歳三好きとしてはもう少し彼が登場してほしかったかな。

2018/07/18

sin

夢うつつを生きる竜馬、盲いた左が見せる末期の姿から逃れようとして土方の策に嵌まる平田五郎、浅ましい欲望に翻弄される沖田、邪教と化したキリシタン噺…と思いきや案外のハートウォーム早太郎、不死を得てツキを手放す七五三之助、不本意な末期に切腹を渇望する屍、剣に活き己れの剣に全てを委ねる斎藤一、結びのエピソードに全てが振りだしに戻る予感を覚えつつ、彼の人物達のエピソードという味付けが効いて、人魚の肉というバトンで繋がれ、幕末秘話と云う趣で紡がれた連作ホラー。巻末の国文学者の解説が仰々しいのはご愛嬌どすなぁ~

2018/06/30

Die-Go

文庫版で再読。幕末の志士(特に新選組)が、伝説の人魚の肉を食すことで起きる怪奇譚。それぞれの物語にグロくもあり、哀愁も漂わせる男達の生きざまが描かれる。一つ一つの物語は趣向を変えられていて読みごたえあり。★★★★☆

2020/12/17

H!deking

いやこれ面白かった!再読決定!うちお袋が新撰組の沖田総司の親戚という事もあり、幕末物の小説はずっと読みたかったんだけど、如何せん時代ものの小説って読みにくて遠ざけてました。新撰組や幕末に実在した人たちと人魚ノ肉にまつわる不思議な話の連作短編集。これは読みやすくておすすめです!沖田のおばさん元気かな~!55冊目!

2018/06/22

感想・レビューをもっと見る