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山本周五郎名品館IV 将監さまの細みち (文春文庫)

山本周五郎名品館IV 将監さまの細みち (文春文庫)

山本周五郎名品館IV 将監さまの細みち (文春文庫)

作家
山本周五郎
沢木耕太郎
出版社
文藝春秋
発売日
2018-07-10
ISBN
9784167911058
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あらすじ

没後50年、いまもなお読み継がれる巨匠の傑作短篇から、沢木耕太郎が選び抜いた名品。
山本周五郎の世界へ誘う格好の入門書であり、その作家的本質と高みを知ることができる傑作短篇集の第4弾!
生涯、膨大な数の短篇を遺した山本周五郎。
その大半がいまだに読み継がれ、多くの読者に愛され、また後進の作家たちに多大な影響を与え続けている。
山本周五郎作品に深く傾倒する沢木耕太郎氏が独自の視点と切り口で4巻36篇を選び、各巻の末尾に斬新かつ詳細な解説エッセイを執筆。
第4巻(最終巻)は「悲と哀のあいだ」。山本周五郎と深い交流があった同時代の作家・山手樹一郎の「作家としての悲哀」を紹介し、同じように「かなしみ」を表すが微妙に意味合いの異なる「悲」と「哀」が、周五郎作品でいかに描かれたを分析する。

本書の収録作は以下の9篇。
「野分」(江戸っ子の老人の意地が生み出してしまう孫娘のかなしみ。)
「並木河岸」(子供を持てない夫婦の行き場のないかなしみ。)
「墨丸」(養家で育った娘とその家の息子との何十年にも渡る交情。)
「夕靄の中」(かなしみが新しい人間の関係を生み出す不思議。)
「将監さまの細みち」(岡場所の女の消えそうで消えないかなしみ。)
「深川安楽亭」(はぐれ者たちが集う居酒屋での群集劇。)
「ひとごろし」(臆病者の武士が藩内一の武芸者を上意討ちできるのか?)
「つゆのひぬま」(かなしみを抱いた男と女の最後の救い。)
「桑の木物語」(主君と固い絆で結ばれた元ご学友が、後年遠ざけられたのなぜか?)

山本周五郎名品館IV 将監さまの細みち (文春文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

文春文庫から4分冊で出た山本周五郎短篇集の最後の巻です。沢木さんが選んだ作品は全部で36の短編ですがここでは「悲哀」「かなしみ」というテーマで9つの作品が収められています。既読の作品が多く再読ですがこのようなテーマで読むとまた印象が異なりました。「ひとごろし」は2回も映画化されていたようです。私はみていませんでした。最後のエッセイで山本周五郎と山手樹一郎の交情が描かれていて知らなかったことなので参考になりました。

2018/07/14

yhirose254

『やがてお石は窓のほうをふり返った、「もしおよろしかったら、お泊りあそばしませぬか、久方ぶりで下手なお料理をさしあげましよう、そして墨丸と呼ばれた頃のことを語り明かしとうございますけれど」「ああ、そんなこともあった、たしかに」平之丞は胸ぐるしそうなこえでこう云った。 「ずいぶん遠い日のことだ」(p118)』なかなか、この境地には至らない。ところで、編者が解説で言っているように、山手樹一郎にぜひ一票を入れたい。。

2018/09/06

ポン

解説エッセイ『悲と哀のあいだ』文/沢木耕太郎 巻末のエッセイではありますが、小説を読む前に読みたいエッセイです。今回は、沢木氏のエッセイを読むために手に取りましたが、いつか山本周五郎さんの時代小説も読んでみたくなりました。

2019/01/18

山内正

帰り支度のおひろに四人の客が上がる 仕切り女が嫌味を言い2階へ 二人の客に飲まされて 気がつくと横に男が座っていた (本当に飲め無かったんだ でっさっきの唄教えてくれねえか)(唄ったんですか?私 将監さまの細みちって)(松平将監さまの屋敷が近くにあったんですよ)(もう一度教えてくれねえか) 数日後あんたに名指しの客だよ2階へ 上がると幼馴染みの常吉だった 何でここが? 俺の連れか教えてくれたのよ 将監さまのって唄った女 をさ 俺に任せてくんな また連絡するからさ おひろは何かが変わると直感した。

2018/07/26

山内正

鉄次は部屋に入れなかった 嫁のおていがまだ弱ってるからと 三度の子も流れたから 生憎仲間も子の長吉を残し行方知れず あんた怒ってんの?何か言って とおていは何度も返事を聞く むしゃくしゃして店の女に遊びがてら湯治にでもと誘われる 当日私も行くとおていが言う 前の晩長吉をもらい子したいと言い 返事せずにいた。 長吉を連れ川岸で待って居てふと 気がつく並木河岸だとおていと何度も待ち合わした場所だと 手前でおていは立ち止まり涙顔に 思わず おてい分かったから何も言うな長吉を貰おうな!と一言。

2018/07/23

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