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コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

作家
村田沙耶香
出版社
文藝春秋
発売日
2018-09-04
ISBN
9784167911300
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あらすじ

「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作

36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
世界各国でベストセラーの話題の書。

解説・中村文則

「コンビニ人間 (文春文庫)」のおすすめレビュー

「普通」と違って何が悪い! 衝撃作『コンビニ人間』を読者はこう読んだ!

『コンビニ人間』(村田沙耶香/文藝春秋)

「どうして結婚しないの?」「どうして子ども産まないの?」「どうして就職しないの?」「どうして普通にできないの?」――世間というものは少しでも「普通」と違う人生を歩もうとする人たちにどこからともなく牽制が入れてくるものだ。どうして他人の人生に口を出してくるのだろう。「普通」という物差しで他人を評価してそこから外れた人たちを徹底的に批判する。世の中にはそんな空気が流れてはいないだろうか。

「普通」に生きることがそんなに重要なのか。第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香氏の『コンビニ人間』(文藝春秋)はまさに「普通」とは何かを考えさせられる衝撃作。エキセントリックな思考回路をもつ主人公は周囲の人々と対峙しながら、次第に自分の本当の居場所を見出していく。

 主人公は、36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏がいたことはない。オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、日々食べるのはコンビニ食。夢の中でもコンビニのレジを打ち、完全にマニュアル化された職場でマニュアル…

2018/9/8

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結婚して子供を産むこと。それを強制されることへの違和。作風はちがえど、鳥飼茜さんと村田沙耶香さんの間にはとても似たテーマが漂っている。互いに作品のファンだったという二人の対談がこのたび実現。対話から見えてくる二人の「怒り」と「怖さ」とは?

(左)とりかい・あかね●1981年、大阪府生まれ。2004年デビュー。13年より連載を開始した『先生の白い嘘』は男女の性的無理解を描いた衝撃作として話題に。他の著書に『おんなのいえ』『地獄のガールフレンド』『漫画みたいな恋ください』『前略、前進の君』『ロマンス暴風域』など。

(右)むらた・さやか●1979年、千葉県生まれ。2003年、『授乳』で群像新人文学賞小説部門優秀作を受賞しデビュー。『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞受賞。芥川賞受賞作『コンビニ人間』は累計100万部突破。世界24カ国語で翻訳が決定されている。

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2018/11/18

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コンビニ人間 (文春文庫) / 感想・レビュー

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W-G

仕事の移動の合間に。著者の作品は『消滅世界』に次いで二作目。この流れで読むと、性の捉え方に対するひねくれというか、こじれてる感を強く感じるが、他の作品はどうなのだろうか。頁数も少なく、軽めの文章でさらっと読めるものの、割と重たい要素を含んだ内容…になるのか、全部の問題が”私”の中で完結しているから、実際は特に何事もない日常の話と捉えていいのか。現代社会の見えづらい一面を鋭く突いているのか、それっぽい風味なだけなのか、イマイチ消化出来ていないけれども面白いのはたしか。

2019/03/15

きいたん

日常生活で決断をする時考えてしまう。『普通』はどうするだろう…と。私達は立場や時代、場所や文化で容易く変わる不確かな普通に縛られ、普通である事を望み、普通でない者を排除する。自分の普通でない部分に目を瞑り、隠し、怯えながら。恵子は普通からかなり逸脱している。そんな彼女がやっと見つけた普通になれる場所。それがコンビニ。世間の普通は彼女からその安息の場所を奪おうとするが、彼女は最後に答えを見つける。その答えになぜかホッとしている自分がいる。決断の時、普通は…ではなく、私なら…と考えてみるのもいいかもしれない。

2018/09/06

yoshida

主人公の恵子は恐らく精神疾患で世間でいう「普通」とは違う思考がある。恵子が学生時代に始めたコンビニでのバイトは彼女にマニュアルによる指針を与え、生活のスタイルも確立される。恵子にとって幸福であるコンビニ人間としての生活は、彼女が36歳になり世間での「普通」との同調圧力で狂う。世の中で生きることは、他者と接して折り合いをつける必要がある。他者は好きに生き方に意見を言う。勿論、意見をどう判断するかは自分の責任だ。生きる指針をどこに求めるか。恵子の指針はコンビニであった。自分の指針は何か。考えさせられた作品。

2019/01/12

しんば

103Pまで読んで、だんだん「古倉さん」に惚れてきた。今、最後のページを閉じた。もっと、「古倉」さんと生きてみたい、「古倉」さんが好きだ、青年しんば。

2019/04/09

mitei

本書を読んで普通の人と異常な人との境目って難しいなぁと思った。多くの人が就職結婚子育てという道を歩むのが常識としてもっている中、主人公は中々面白い考え方の持ち主だなと思った。コンビニというありふれた場所を舞台に主人公の特殊性がコンビニと共鳴したような感じでよかった。途中の白羽さんの噛ませ犬感がすごかった。あととても読みやすかった。確かにコンビニって異物を排除する感じはするなぁ。

2018/10/27

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