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きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 (文春文庫 む 16-2)

きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 (文春文庫 む 16-2)

きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 (文春文庫 む 16-2)

作家
村田沙耶香
出版社
文藝春秋
発売日
2018-12-04
ISBN
9784167911973
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きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 (文春文庫 む 16-2) / 感想・レビュー

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absinthe

沙耶香様の日常が描かれる。『コンビニ人間』や『地球星人』の主人公からは想像もつかない面も持ちながら、あ、やっぱりと思わせる面を持つ。あの主人公とは繋がらないなと思わせながら、強い繋がりも感じさせる。こういう人なのにあの作品がか書けたのかと思いながら、こういう人だから書けたのかとも思う。そして変わった人だなぁと思いながら可愛らしい人だなぁと憧れる。

2019/11/01

みかん🍊

読み始めて意外に普通の年相応の女性としてのお洒落や身体の衰えやちょっとした悩みに関するエッセイだとちょっと意外、後書きでananに連載されていたと知り成る程と思う、ついクレイジーな方の沙耶香さんを期待してしまう、しかし終盤はどうしてもらしさが出て吹き出してしまう所も、自意識過剰でまだ30代なのに老いを感じシワを気にするそして産むか産まないか論を考える女性らしいエッセイでした。

2018/12/20

野のこ

体や心の変化のあれこれ。私はシワよりシミだから悩ましい(苦笑)ネットショッピングはしないし高級クリームも買わないけど村田さんのエッセイは肌に馴染む感じ(私だけ?)。益田ミリさんみたいな癒しも感じました。くすっとなる可愛らしさもある。結婚相手の「「なんか違う」の「なんか」は自分のなかで一番ほしいものだと思う」にはっとなりました。フラミンゴ柄のストールを買ったことを後悔している村田さん、私はフラミンゴ柄の日傘を金具のところが壊れかけてるのに15年以上使ってるので恥ずかしくなりました(笑)今年こそ替えどきー!

2019/01/17

saga

自意識を持て余す三十路の著者のエッセイが面白い。本書読了直前に読んだ書評エッセイとは違って、30代独身女子の想い、迷い、悩みが素直に書き著されているのだ。性に対して赤裸々……と感じているのは読者のほうで、著者は普通に文章にしているのだと思う。『コンビニ人間』での「普通」に対する強烈な問いの根源は、著者に備わったバリアフリーな思考にあるのだろう。そんな彼女がどうして独身なのか? それは、相手の男性の要求に過剰に応えようとしてしまう自意識なんだろうな~

2023/08/06

ユメ

私の中で悶々としていたあれやこれやが、「思春期病」という村田さんのひと言にぴたりと言い当てられ、すっと腑に落ちると同時に、すごく、すごく救われた。これまでにない身体や環境の変化を迎えれば、内面に葛藤が起こったり、他者の目が気になったりするのは当たり前。思春期に置いてきたはずの痛みや苦しみがぶり返す。「いい歳になったのに、思春期のままのように自意識過剰な私はおかしいのだろうか」と不安で仕方がなかったところに、「それはたくさんの女性が経験することだよ」と声を掛けてもらい、暗闇の中で一条の光を見たような思いだ。

2018/12/20

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