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ムーンナイト・ダイバー (文春文庫)

ムーンナイト・ダイバー (文春文庫)

ムーンナイト・ダイバー (文春文庫)

作家
天童荒太
出版社
文藝春秋
発売日
2019-01-04
ISBN
9784167912055
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あらすじ

慟哭の夜から救済の光さす海へ。
3・11後のフクシマを舞台に、鎮魂と生への祈りをこめた著者の新たな代表作。

ダイビングのインストラクターをつとめる舟作は、秘密の依頼者グループの命をうけて、亡父の親友である文平とともに立入禁止の海域で引き揚げを行っていた。
光源は月光だけ――ふたりが《光のエリア》と呼ぶ、建屋周辺地域を抜けた先の海底には「あの日」がまだそのまま残されていた。

依頼者グループの会が決めたルールにそむき、直接舟作とコンタクトをとった眞部透子は、行方不明者である夫のしていた指輪を探さないでほしいと告げるのだが……。


巻末に著者によるエッセイ、「失われた命への誠実な祈り(文庫版あとがきに代えて)」を収録。

ムーンナイト・ダイバー (文春文庫) / 感想・レビュー

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rico

月の輝く夜、あの事故で立入禁止となった海に密かに潜り、波に飲み込まれた人々の残滓を探し求める舟平と彼を取り巻く人々の想い。物語としては薄い感じもする。しかし、何度も現地を訪れ「書かせていただきます」と祈った作者の真摯な姿に、心揺さぶられずにはおれない。人の気配が消え、月明かりの中その痕跡だけが遺跡のように佇む光景は、未曾有の災害と人が誤った選択を重ねた結果であっても、息をのむほど美しく、そして哀しい。あの日から8年。多分何も終わってはいない。

2019/03/08

時代

東日本大震災。全てを奪った津波。さらわれた町は深く暗い海底で瓦礫となり漂う。家 車 電柱 そして誰かの思い出。大切な人を失った人達は証を求める。秘密裏に行われる非合法なダイビング。震災を扱ったこの物語は天童荒太にしか書く事が出来ないだろう。そして忘れてはならない悲しい惨事を刻んでいる。被災地の復興と被災者の幸せを切に願う△

2019/01/12

さち@毎日に感謝♪

文庫本で再読。

2019/02/09

Hiroki Sugimoto

『ムーンナイト・ダイバー/天童 荒太』読了。東日本大震災後の、福島の事故の影響が色濃く残る海を舞台に繰り広げられる喪失と再生の物語。立ち入りさえできないエリアから流された遺失物を拾い上げるために、立ち入りが許されないと知りながら暗闇の中で海に潜るダイバーと、その探索結果を心待ちにする死者を悼む者たち。生きること、生きていかなければいけないこと、生きたいと望むこと。葛藤と絶望の先に何があるか、天童作品らしく死と真摯に向き合う一冊。

2019/02/11

はかり

天童ものはすべて読んでいるが、新刊が出たので早速買ってみた。東北大地震がテーマで、しかも津波が押し寄せた地域が舞台なのでなかなか感情移入ができず、読了まで時間がかかった。こちらも阪神大震災の影響がまだあるのだろうか。こんなことがあるのか、怖いもの見たさの気分だった。

2019/01/12

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