読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

ママがやった (文春文庫)

ママがやった (文春文庫)

ママがやった (文春文庫)

作家
井上荒野
出版社
文藝春秋
発売日
2019-01-04
ISBN
9784167912062
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

或る家族の半世紀を描いた、愛をめぐる8つの物語。

小料理屋の女主人・百々子(79歳)と、若いころから女が切れない奇妙な魅力をもった夫・拓人(72歳)。半世紀連れ添った男を、ある日水で濡らしたタオルを顔にかぶせ、その上に枕をおき全体重で押さえ、殺した。
急きょ集まった三人の子供たちに向かって「あんたたち、お昼食べていくんでしょう」と、百々子は米をとぎはじめる。
「ママはいいわよ。べつに、刑務所に入ったって」警察に連絡するしないでもめている三人に、のんびりした口調で話す。
死体処理の相談をする姉たちは弟・創太にブルーシートを買ってくるよう命じるが、創太の足は父親との思い出の店・小鳥屋へ向いていた――

表題作ほか、「五、六回」「ミック・ジャガーごっこ」「コネティカットの分譲霊園」「恥」「はやくうちに帰りたい」「自転車」「縦覧謝絶」の全八篇。

解説:池上冬樹

ママがやった (文春文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ケンイチミズバ

不穏なタイトル。父が亡くなった時、母は「清々した。自由が来た。」と口にした。そんなもんかとも思った。私自身も悲しいとか何ともなかったし。粗暴で教養がなく、中学くらいで既にこの人バカだと思っていた。これから宅配の時代に長距離の運送会社を起業して当たり前に倒産。父さん倒産というクソマヌケな冗談に苦笑し死ねお前と言い返した。懐かしい。全くストーリーと関係ありません。母親も姉たちもあまりにあっけらかんとしてて、自分の母親と同じ匂いを感じた。濡れタオルと枕で、たぶんこんな感じの最後が何ともお似合いな父親って納得。

2019/01/15

🌸Masako🌸

★★★ タイトルと帯から、ミステリーだと思って読んだのだが…79歳の母が72歳の父を殺したところから物語は始まる。「本当に死ぬとは思わなかったの」殺しても淡々としている母、その死を隠そうとする子供たち。どこかおかしい家族。2章目からは子供たちや母の視点で過去や現在が淡々と語られる。浮かび上がってくるのは、女癖が悪く自分勝手な父の姿、父母の影響を強く受けて育った子供たちの複雑な思い。結局何故母が父を殺したのかは明らかにされない。だが、何となく納得させられる不思議な読後感の作品だ。

2019/02/05

momi

どうしようもないクズ男に出会ったばっかりに!!ママがパパを殺しちゃった!!死んでも…パパを愛してるママ!私には絶対にありえない話!あんなクズ男、魅力的にも見えないし惹かれない…もっとはやくゴミ箱へポイッとしちゃえばいいのに‼️最初の感じからもっとユーモアあふれる調子で進行していくのかと思ったら、過去に遡ってのクズっぷりと、日常が描かれていました!どうしてママはパパを殺したのか!?私の感想は…79歳…その歳までママは良く我慢して頑張りましたッ!です。日常にひそむ闇。愛と憎しみは紙一重。

2019/01/08

カブ

79歳の母親が72歳の父親を殺してしまったと言うところから物語は始まる。仕事もしないで、次々と女を作るという駄目な父親拓人。そして、3人の子どもたちそれぞれがまた、ややこしい。結末がスッキリせず、モヤモヤが残る。

2019/02/04

Junichi Yamaguchi

『あきらめていない女は、かわいい』… 初読み、井上荒野さん。 当たり前だが、女は幾つになっても女だということか⁈ なかなか興味深い描き方をする作家さん。 他の作品にも手を出してみよう。。

2019/02/07

感想・レビューをもっと見る