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橋を渡る (文春文庫)

橋を渡る (文春文庫)

橋を渡る (文春文庫)

作家
吉田修一
出版社
文藝春秋
発売日
2019-02-08
ISBN
9784167912208
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あらすじ

吉田修一からの挑戦状。ノンストップ長篇!

ビール会社課長、明良。都議会議員の妻、篤子。TV報道ディレクター、謙一郎。
それぞれの悩みや秘密を抱えながら、2014年の東京で暮らす3人が人生の中で下した小さな決断が驚愕のラストへとつながる――
「週刊文春」連載時から話題沸騰。
吉田修一史上、最も熱い議論を呼んだ意欲作を文庫化。

橋を渡る (文春文庫) / 感想・レビュー

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小説を最初に書いた人にありがとう

いつもの吉田修一的な平穏な生活の中に僅かな不穏な雰囲気で話が進む。8割程の共感と残りの違和感。なぜかこの話運びが堪らない。第三章まで登場人物達を変えながら話が進み、第四章でどう収斂させるのかという期待を驚きと共に裏切り、予想できない展開にマジか?!となった。ただこの実験的とも思えるストーリーには驚いた。文春の連載らしいが風刺も効いていたように思う。謙一郎の話が男女のヒリヒリ感が特に吉田作品を感じた。

2019/03/16

バネ

コレまた久々の吉田作品。今回も「人間」の弱さ、理不尽さを、季節毎、登場人物に焦点を当てて表現している。各チャプターにて、少しずつ登場人物が繋がるストーリー展開は読み応えがあったが、ラストの近未来の件っているんかいな。。?賛否分かれるトコロである。唯一秋の謙一郎のチャプターには、涙。。

2019/02/19

Junichi Yamaguchi

『正しさというのは傲慢』… 春夏秋冬と名を付けた新感覚な短編集。 春、夏、秋と冬への期待が高まっていく。 だが、ここでは賛否が分かれそう。 橋を渡った先に何が見えるのか⁈ 渡りきった後に橋は残っているのか⁈ そんな事を考えながらの読了。。

2019/03/03

杜子春

吉田修一は、悪人、怒りなど常に期待を上回る読後感を与えてくれたので今回も期待をして読み進めた。ただ、今回は他の人も書いているとおり、やや拍子抜けの展開だった。悪くいえば行き当たりばったり。緻密に構成を考えてから書いたようには感じられなかった。阿部公彦さんの解説を読んで、そういう見方があるのかと半分ぐらいは納得。読み終わったあともモヤモヤ感は残っている。文春の連載小説であれば、週刊誌の取材、編集の裏側などを著者の取材力と構成力で読みたかったなあとため息に近い独白。

2019/03/01

NAOAMI

四人の視点で春夏秋冬。接点のなさそうな日常に微かな交差が入り交じる。週刊文春に連載された小説故かリアルタイムの記事ネタや、その扱われ方が物語のキーになっている。真実とは?正義とは?また各章に不倫事象が配置されているのも作為的で笑える。一般人的な内面が春~秋へ不穏さを増していき、遂にある殺人にまで行き着く。その逃亡を受けた「冬」が70年後!に驚く。そこは全ての人物相関が巧みに収斂されSF要素をも取り込み、その時代をフィードバックさせ現代に巻き取らせる。想いの強さ、信じる力を思い立たせラストは前向きになれた。

2019/02/10

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