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黄昏旅団 (文春文庫)

黄昏旅団 (文春文庫)

黄昏旅団 (文春文庫)

作家
真藤順丈
出版社
文藝春秋
発売日
2019-04-10
ISBN
9784167912574
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黄昏旅団 (文春文庫) / 感想・レビュー

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papako

面白かった!これは好き。人の人生を〈道〉として歩く〈落伍者〉タイゼンとグン。その人の心象風景から、その人の問題を読み解く。落伍者は死んでいる。息子を車でひいてしまった父親、カルトの犠牲になった娘、死への忌避感が薄い母親。彼らは家族に戻れるのか。息子のマナブは歩くのか?そして人はなぜ歩くのか?人の人生を1400年歩き続けたタイゼンは何を思い歩いてきたのか。作者らしい汚なさ、えげつなさがあるので、人には勧めない。過去も未来もごちゃ混ぜのタイゼン。彼を歩いたグンに引き継がれる。よかった!

2021/02/02

goro@80.7

どんな旅が始まるのかと思えば、話は予測不能な異次元に連れていかれました。結局誰も救えなかったのか、とも考えたけど檜山にしても葵衣子にしても少しは道を戻せたのかとも思う。日菜子にしてもマグサを追い出せた分、光は見えてくるのだろう。タイゼンにはお疲れ様をとグンには頑張れよと声を掛けてあげたい。作家こそ道行きの人だと思う。

2020/09/01

翔亀

【物語3】本は読む時を選ぶというが、本作は人生を振り返りたい時に最適だろう。今の私は完全にシンクロしてしまった。その意味で最高傑作だ。物語としての完成度も高い。■何にシンクロしたか3つだけ挙げておこう。1)設定。人生をその人の意識内に潜り込んで探るという物語だ。まあファンタジーということになるが、これまで生きてきた人生が本人の心象風景に彩られた一本の道として視覚的に表現される。幸福な時期は美しい庭園であり、不幸な時は暴風雨の荒々しい断崖絶壁の道となる。これがリアルなのだ。自分の一生はどんな道だったか↓

2021/09/04

たこやき

正直なところ、序盤、どういう設定なのかがよくわからないままに始まった物語に戸惑った。が、人生の心象風景を巡る旅、というものが始まって引き込まれ、そこから、主人公・グンがどういう存在なのか、という次々と来る「実は!」でどんどん読むスピードが上がっていった。ただ、最後まで読み終わってみると、何か中途半端な感じもしないでもないような気も……。でも、心象風景の旅が、その人生の現在に達すれば終わるように、生きている、ということは「先がある」ということ。この終わりは、その象徴なのかな?

2019/06/12

かわちゃん

個人的には直木賞の、というより奇作「墓頭」の真藤さんのこの本を。 真藤さんらしいエキセントリックな要素にアウトローな人物の精神的ロードムービーのような本でした。らしいなあ。映画の殺人鬼の深層心理にダイブインする「ザ・セル」を思い出しました。 この本でも極めて映像的な風景ばかりなのに、実際の映像化はアニメ以外ないよなと思わせるのも、不思議な魅力でした。 (備忘録 4)

2020/01/14

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