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明治乙女物語 (文春文庫)

明治乙女物語 (文春文庫)

明治乙女物語 (文春文庫)

作家
滝沢志郎
出版社
文藝春秋
発売日
2019-06-06
ISBN
9784167912963
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明治乙女物語 (文春文庫) / 感想・レビュー

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aoringo

明治鹿鳴館時代。高等師範学校の女子学生たちの青春を切り取った物語。教師を目指す彼女たちは当時からみて特権階級なのだろうけど、それでも貧困や偏見、差別が横行する明治時代の大転換期の危うい世の中を自分らしく生きている姿に好感がもてた。爆発事件を追い一人の車夫の男の過去をさかのぼっていくミステリーでもあるのだけど、当時の風俗や時代背景を窺い知ることができて興味深かった。時代物にしてはとても読みやすく面白かったです。

2020/07/18

佐島楓

題名がせっかくの魅力を削いでしまっているような……。わかりやすいのはいいのですが、私だったら躍動感のあるタイトルを考えるかな。

2019/06/13

波多野七月

なんて勇ましく、みずみずしい乙女たちなんだろう。「女に学問は不要」とされる時代、自ら学んだ少女達がいた。当時の世相や風俗、そして貧富の差といった苦しい現実が描かれているものの、作品のなかに流れている空気はどこまでも清涼だ。ときに理不尽な思いに震えながらも、前を向く彼女たちの凛としたまなざしが清々しい。物語の後半、一人の少女が「女であること」を厭わしく思う場面で、「あなたは、悪くない」とその背中を抱きしめたくなった。明治の時代、学舎に集う乙女たち、そして鹿鳴館。ぜひとも、映像化してほしい。

2019/07/18

ひろりん

明治時代、高等師範学校女子部で学ぶ咲と夏。ある日起こった事件が、思わぬ人とのつながりに発展して…。丁寧に分権を調べて、100年以上前の世の中の感覚がリアルに表現されています。特に女性と外国人に対する感覚は、現代とはかなり違います。特に男性が女性を見る目は、私からすると理不尽。そんな中で、支えあい、時には反発ながらも強く生きてゆく咲と夏の姿は眩しかったです。

2019/12/05

有理数

面白かった。明治の高等師範学校で学ぶ女学生、野原咲と駒井夏をメインに、鹿鳴館時代を生きる女学生と、欧米諸国の摩擦の中で思惑をぶつけ合う政府の人間、そして、そんな時代に反抗するレジスタンスを描いた作品。少し人間関係と時系列の整理が行き届いていない印象はあったものの、非常に読みやすく、登場人物も魅力的。何より、メインの野原咲と駒井夏の関係が良い……。自分にない物を持っている者に憧れる者は、他人にない物を自分は持っているのだということ。終盤、夏の痛切な想いに咲が手を取る場面は本当によかった……。

2019/09/02

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