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北の富士流 (文春文庫 む 3-5)

北の富士流 (文春文庫 む 3-5)

北の富士流 (文春文庫 む 3-5)

作家
村松友視
出版社
文藝春秋
発売日
2019-06-06
ISBN
9784167913038
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北の富士流 (文春文庫 む 3-5) / 感想・レビュー

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chimako

北の富士の現役時代を知っている。その北の富士の相撲に良い印象がない。投げやりと言うのかやる気がないと言うのか、とにかく簡単に負ける。それなのに今になって北の富士さんの解説を待つ。「なんだ、今日は北の富士さんじゃないのか」とテレビをつけてがっかりする。この年になってやっと国技館に行くことが出来たおばさんにとって、力士北の富士ではなく解説者北の富士さんは誠に魅力的。簡単に引く相撲、立合に変わる相撲に苦言を呈す。贔屓の力士を公共の電波をものともせず応援する。著者の北の富士愛に敬服した1冊。どんだけ好きなんだ……

2019/09/25

佐島楓

私は長年の大相撲のファンで、中継は時間がないとき以外たいてい幕下からチャンネルを合わせてみている。北の富士さんの実況の日ももちろん楽しみにしている。この方の力士に対する苦言には必ず愛情があるからである。本書はそんな北の富士さんのバックボーンが詳しく書いてあり、こんな辛酸をなめてこられたのかという驚きを持って読んだ。粋でいなせという絶滅寸前の雰囲気を身にまとうその秘密。大相撲好きならぜひお読みいただきたいところ。

2019/06/07

り こ む ん

北の冨士愛に溢れる評伝。読み始めは 、何のことやら?っと言うところがありつつも、読み進めると北の冨士さんの人柄の一つ一つが相撲人生のエピソードと絡まりあい。解説の姿を今現在進行形で拝見して、にやにやしてしまう。ただただ、辛口だけでない、愛情あふるるコメントと、どこかすっとぼけたコメント。あの笑顔にみんな包まれてしまうのは、相撲と歩まれたこそ生まれていること、本当に相撲が好きなんだと、相撲取りが好きなんだと感じる一冊だった。

2019/09/15

bura

北の富士のまさに「北の富士流」な生き方を、村松友視が プロレス並みの「愛」を持って綴ったドキュメンタリー。 先輩の「かわいがり」や玉の海との友情、千代の富士を育てたエピソード等が面白かった。好角家ならオススメの一冊。

2019/07/21

Tomomi Yazaki

相撲解説はこの人を措いて他はないと思っている北の富士さんの本だったので、何の躊躇いもなく即購入。著者は言わずと知れたプロレスの味方。彼が書く相撲とは? そして期待通り、その卓越した分析力と考えが私の感性と見事に共振し、思わず膝を叩いてしまう表現も少なからずあった。本題の北の富士に至っては、力士初のレコードデビュー、前代未聞の断髪式後のタキシード姿など、当時としては異端かつ自由奔放で、ある意味破天荒な行動が、逆に愛される人柄を思い起こさせてくれる。兎に角面白く、スポンジが水を吸い取るように読めちゃいました。

2019/06/18

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