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私の消滅 (文春文庫)

私の消滅 (文春文庫)

私の消滅 (文春文庫)

作家
中村文則
出版社
文藝春秋
発売日
2019-07-10
ISBN
9784167913083
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私の消滅 (文春文庫) / 感想・レビュー

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南雲吾朗

人間の内面を抉る様な文書。虚構と現実の境界が徐々に曖昧になっていくような読書感。中村文則氏は一貫して人間の悪意について書き続けている。今回は、平たく言えば復讐劇である。精神科医師が主人公である。催眠、刷り込み、これがどれほど現実の事なのか判断しかねるが、面白い。洗脳を繰り返され、読んでいくうちにどの人物が、誰なのか混乱してくる。読んでいる自分まで、登場人物と同じ思考に支配されてくる。昭和、平成に起こった猟奇的殺人事件の分析も絡んでくる。宮崎勤の分析も、まるで本当のように思えてくる。面白い本であった。

2019/11/28

みやこ

「あなたはここにいていいの。ここにいれば怖いことはなにもないの」抱きしめて、そんなふうに囁きかけたい。この世界がすべての幼い子どもたちが安心して過ごすことができる世界ならいいのに。だけど、現実はそうじゃない。「これまで経験することのできなかった、この世界の何かの平穏を」「経験することのなかった」ではなく「できなかった」。抉られて、涙が零れた。そして大人は己の犯した愚かしい罪を、容赦なく断罪されるがいい。だが、その行為が意識下で操られたものだったら?戦慄するしかない。私は私。迷いなく言える自分でありたい。→

2019/08/03

kera1019

自分は一体、何者か?何が自分を形成するのか?本当にわからなくなりそうです… 専門的で実体のない文章が続きますが、難解な小説になっていない事に驚きです。170ページほどで、この内容で見事にまとまっていて中村さんが紡ぐ言葉が響きます。

2020/01/24

KI

人の間と書いて「人間」になる。時の間と書いて「時間」になる。きっとこれは偶然なんかじゃない。

2020/04/23

Junichi Yamaguchi

『気味の悪い領域』… 登場人物は少ないのに複雑な絡み合いが深みにハマる。 現実でもありそうに感じてしまうほどにのめり込んだが、もう一度読み返すことで深みは増しそうだ。。

2019/08/04

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