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このあたりの人たち (文春文庫)

このあたりの人たち (文春文庫)

このあたりの人たち (文春文庫)

作家
川上弘美
出版社
文藝春秋
発売日
2019-11-07
ISBN
9784167913809
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このあたりの人たち (文春文庫) / 感想・レビュー

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ちなぽむ

昨日地球が爆発してひと晩自転したらまたいつもの町に戻っていた。おかあさんのちぎれた脚はぶじくっついて、私の飛び散った脳漿はきちんと脳におさめられた。私は昨日までの世界がもうどこにもいないことがかなしくて少しだけ泣いて、いまここにある地球はクーデターの準備に忙しいから私もいそいそと銃やら甲冑(おじいちゃんが家宝だから大切に、と言っていたやつ)やら揃えおく。なんだか遠足みたいでわくわくしてきて、お外で食べるお弁当を思うと今日はいい日だと思う。たとえ明日この町がなくとも、私たちの日常はどこまでも平穏だ。

2019/12/05

ケンイチミズバ

一話が3~4ページもない短編で古川日出男氏のあとがきがいちばん長い。現実にありそうな光景も奇譚のような話も結びで笑いや戸惑いになる。子供の頃に見た聞いたあったことを基に想像力で膨らませた世界のようにも感じられ、懐かしさもある。どの話にも重なる登場人物がおり、話しが短か過ぎて先に登場した人を何度も戻って読み返すこともできます。「埋め部」の話はアルバイトが年賀状を配達するのが面倒になり、公園や海岸に埋めたというニュースが昔はよくあったなと、今は年賀状を書く人も減ってそういうことも無くなったのかな。なんて。

2020/01/22

ふう

かなりおかしな人たちの住む町だけど、ぎすぎすしてなくて、まあそんなものかと受け入れれば案外住みやすい町かもしれません。町の人が行きたがらないスナック愛で、ママさんが歌う歌は昭和そのもの。わたしもよく歌いました。そのせいでしょうか。「このあたり」は何だかあの頃の「あのあたり」のようにも思えて、懐かしさを憶えました。

2020/01/21

佐島楓@執筆中

掌編小説集。だけど、よく読むと繋がっている世界観。こちらの感覚が間違っているのかと思うほど、常識を超えた飛躍があり、著者の思考の道筋をたのしむようなところがある。怖いというか、ちょっと不気味なような感触は、突き抜けていくと快感に変わりそう。

2019/11/09

優希

少しずつ繋がっていく物語。ファンタジーで現実的でシュールな空気が流れていました。フワフワした不穏であたたかい空気を感じます。どこにでもあるようでどこにもない世界。だからこそ不思議な空気を味わえるのだと思います。

2020/07/06

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