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象は忘れない (文春文庫)

象は忘れない (文春文庫)

象は忘れない (文春文庫)

作家
柳広司
出版社
文藝春秋
発売日
2020-02-05
ISBN
9784167914387
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象は忘れない (文春文庫) / 感想・レビュー

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みどり虫

今日で9年。読み友さんのレビューから今年はこの本を選んだ。読んでる間、心が呼吸困難を起こすような苦しさだった。でも私のその苦しみなんて、読んで想像して感じてるだけのもの。身体も心も生活も家族も夢も壊しはしない。またすぐ普通に笑える程度のもんなんだよね。だから知りたいなんて思うのかな。私も忘れないなんて言えるのかな。9年。まだたったの9年…。3.11、私はまだ知らないことだらけだ。

2020/03/11

buchipanda3

原発事故を身近で体験した人たちを描いた小説集。過度な演出はなされずに平易な文章で綴られ、あの事故がどんなことをもたらしたのか、どれだけ深く人の心を傷つけたのかが真っ直ぐに伝わってきた。どの話もきれいな終わり方をしていない。解決がなされていないからだ。迷い、後悔、なぜ、様々な灰色の思いを抱えたまま進むのは辛い。「卒塔婆小町」の女性の心の揺れと「俊寛」の男性の煩悶は言葉にならなかった。忘れてしまいたい気持ちもあると思う。でも表面的な締め括りで終わらせず、象のようにずっと胸の奥に留める、それが大事だと思った。

2020/03/02

rico

下請作業員の現実、救助活動半ばで避難した青年の苦悩、避難先で居場所を失い闇を抱えた集団にすがる女性、トモダチ作戦に参加した米兵、帰宅困難地域住民の分断。能の演目を下敷にした5つの物語からは、原発事故で人生を狂わされた人々の悲痛な叫びが聞こえてくる。事故後もなお、ごまかしとりつくろい、終わったことにし、変わらず原発を動かし続けようとする政府や電力会社。それを許している私たちも同罪だ。関連報道は少なくなった。だからこそ、物語として読みつがれていくことの意義は大きい。あの日から9年。忘れない。忘れたりはしない。

2020/03/04

kei302

9年前、何が起きたのか、何が失われたのか。象は忘れない。被災者も忘れない。私たちも忘れてはいけない。文庫解説の千街晶之氏の言葉を重く受け止めた。被災者の分断を許した政府に怒りを覚える。

2020/03/11

さち@毎日に感謝♪

初読み作家さん。それぞれの立場から語られる短編を読んで、東日本大震災を忘れてはいけない。あの事故を忘れてはいけないと強く感じました。

2020/05/02

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