KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫 ち 9-1)

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫 ち 9-1)

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫 ち 9-1)

作家
千葉雅也
出版社
文藝春秋
発売日
2020-03-10
ISBN
9784167914639
amazonで購入する Kindle版を購入する

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫 ち 9-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

先日、この千葉さんも出ていた本『欲望会議』が大変面白かったので、その本でも触れられていた本書を読んでみた。「勉強とは、自分を破壊すること」という言葉に嬉しくなってしまう。知りたいテーマに従って本を読んでいると、今までの自分が古くなって、新しい自分が芽生えてきているのがわかる事がある。人間、時間には逆らえず、若返る事もあの日に帰る事もできないが、新しくなる事は何十歳からでもできる。「勉強すると、少しキモくなる」という旨の言葉もある。キモいの大いに結構である。難しい話も多いが、勉強したくなる1冊である。良書。

2021/08/09

はっせー

勉強について考えたい人におすすめしたいほんになっている!勉強。学生時代にはよくやっていたが社会人になるとあまりとれなくなってしまうもの。その勉強について哲学的に分析したのが本書になっている。まず序盤からいい!勉強とは自己破壊である。勉強する前は環境や社会のノリに合わせて行動していた。だが勉強することはそのノリにあわせずに悪ノリしたりノリを疑うことであるとのこと。読んでみると確かにというところとちょっと難しいところが混在しているため再読したい本であった!

2024/03/29

ネジ

★★★★★ 新しい概念を自分に入れる方法を普遍的に説明した本。アイロニーやユーモアによって知見を広げるのはなんとなくしていた気がするが、それが過剰になることについては無意識に目を背けていたと思う。深く勉強することのハードルを感じつつも、とりあえずその原理を知ることができたのはよかった。 ①深く勉強するというのはノリが悪くなることである。 ②アイロニー、ユーモア、享楽のこだわりによって勉強は有限化される。 ③新しい概念は無理に自分の知っている概念に落とし込まず、音だけで意識する。

2024/02/05

ナマアタタカイカタタタキキ

勉強とは、現在の環境に癒着する自分自身を引き剥がし、言語を用いて別の可能性のある空間へと移行させることだという。間違いなく学びを深めているにも関わらず、今まで無意識に行っていたことが上手く行えなくなるのを実感する時、自身の退化を疑うかもしれないが、それもやはり自身がその環境に強い影響を受けているが故だと考えられる。このような好転反応も、勉強がただ単純に何かを習得するだけのものではないことの裏付けとも言えそうだ。特に、決断主義の危険性と有限化の重要性の解説ははとても納得できるもので、享楽的こだわりが担う→

2023/02/21

Daisuke Oyamada

勉強とは自己破壊。そして著者の言葉を使えば自分の現在おかれている「ノリ」。勉強とは何をすることかと言えば、それは別の「ノリ」への引っ越しだという。  なぜ引っ越しが必要なのか。それは「自由になる」ため。私たちは、基本的に、周りのノリに合わせて生きている。会社や学校のノリ、地元の友人のノリ、家族のノリ。そうした「環境」の「ノリ」にチューニングして、そこで「浮かない」ようにしている・・・ https://190dai.com/2023/12/13/勉強の哲学-来たるべきバカのために-増補版-千葉/

2023/12/20

感想・レビューをもっと見る