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鮪立の海 (文春文庫 く 29-6)

鮪立の海 (文春文庫 く 29-6)

鮪立の海 (文春文庫 く 29-6)

作家
熊谷達也
出版社
文藝春秋
発売日
2020-04-08
ISBN
9784167914721
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鮪立の海 (文春文庫 く 29-6) / 感想・レビュー

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あすなろ

熊谷氏の仙河海サーガ最新刊とのこと。以前から気になっていた作品。正直、前半は戦前戦後の漁船の歴史辿りの様な感あり、知らぬ事多く、学びという感であったが、戦後の後半となり一気に物語としての魅力がグッと出て来た作品。いずれにせよ、漁船とそれを取り巻く世界の学びという側面がある事は貫かれたテーマではありますが。この辺りに興味ある方にはより良い作品だと思います。

2021/01/31

まさきち

戦前から戦後にかけて、名船頭になることを夢見た守一の生涯を描いた物語。その間に漁業を取り巻く環境が大きく変わったことを知ることができたし、人々の生活が大きく様変わりしていくことが子細に知れてよかったと思えた一冊。でも一番良かったのは波乱万丈の中でくじけそうになり、道を踏み外そうになりながらも精一杯力を振り絞って最後に守一も征太郎も安息となる場所を見つけていけたこと、それに尽きます。

2023/07/22

みっちゃんondrums

昭和の初めの三陸に生まれ、戦前戦中戦後を生きた漁師・守一の青春・人生、ザ・男の物語だった。カツオ漁・マグロ漁の過酷さが伝わる。漁における船頭の責任や重圧も初めて知った。守一も良い男だが、特攻上がりの征次郎が謎の男として登場した後、守一との付き合いの中でどんどん魅力を増してくる。いいヤツだ。久しぶりの熊谷達也の世界、感涙し、堪能した。仙河海サーガというのは、気仙沼をモデルとした架空の港町を舞台とした作品たちらしい。私は本作が初読、ゆっくり読み進めてきたい。

2021/06/08

ぜんこう

仙河海シリーズ。戦前からの物語もあったんだ(更に明治もあるらしい)。カツヲ・マグロ漁師の戦前・戦中・戦後の物語。船を軍に乗組員ごと徴用されるなんて…そして潜水艦や戦闘機の攻撃で主人公のみ生きて帰還…辛すぎる。 戦後は一転して何となく明るい未来が。 主人公が惚れた女性のお腹に入ってた赤ちゃんが「リアスの子」などシリーズによく出てくる早坂希の母親の めぐみ。「今はわだし、早坂という姓になっています」というので、ここで繋がってるのか、って少し嬉しくなった。

2023/10/12

ichi

【図書館本】仙河海シリーズ。大正〜昭和時代、三陸の海で漁師になる夢を追いながら、戦争を経験し、憧れの兄を失いながらも、夢を叶えていく守一の姿を追っていくストーリー。

2022/11/14

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