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注文の多い料理小説集 (文春文庫)

注文の多い料理小説集 (文春文庫)

注文の多い料理小説集 (文春文庫)

作家
柚木麻子
伊吹有喜
井上荒野
坂井希久子
中村航
深緑野分
柴田よしき
出版社
文藝春秋
発売日
2020-04-08
ISBN
9784167914813
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注文の多い料理小説集 (文春文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

料理を共通テーマに7名の小説家達が競演!贅沢極まりない!競演というより、其々の感性と筆力を全力で競い合うかのごときシナジー!全作品が『私が一番でしょ』と訴えてくる!1話目で太っちょ母さんに手が痺れる程拍手喝采を上げ、2話で焼き筍にお腹鳴らされ、4話で江戸に飛び一緒にガッツポーズ!最終話はもうね、何も言えねぇ!で最終頁···エェッ?何が幸せって未読の作家の力作が同時に楽しめること!余程の読書家でも全員既読って中々ないでしょう。読者に向けて魂込めた有名作家のプレゼン合戦!腹はち切れるまで存分にご賞味を‼️🙇

2020/06/04

食に関する7人の作家による短編集。柚木麻子さんの『エルゴと不倫鮨』が1番好きでした。リッチなお鮨屋さんで豪快にわがまま放題食べ、最後に不倫男たちざまあみろとなる展開はスカッとしました。柴田よしきさんの『どっしりふわふわ』パン好きなのでどっしり系もふわふわ系も美味しそうでした。確かに世界のパンはふわふわ系が少ないと思います。小説で字面だからこそ実現できる裏切り展開もあり良かったです。

2022/04/26

bunmei

美味しそうな料理をテーマに、思わず唾を飲み込んでしまうアンソロジー。美食にはそれほど興味はありませんが、料理は単に空腹を満たすための食べ物ではなく、料理する人やその生産者、そして料理を食べる人の思い等、その時々の心情や愛情までもが味付けられていることに、気づかされます。特に柚木作品は、上品なイタリアン料理の匂いまでも漂ってきそうな筆致に、ガラッパチな育児ママが料理人や客をも巻き込んで翻弄していくシーンは柚木ワールド全開。その他の料理も、ちょっぴり切なく、温かな気持ちになる、素敵なコース料理の数々です。

2020/07/07

モルク

料理をテーマとした7人の作家さんによるアンソロジー。食は腹を満たすばかりではなく、コミュニケーションをはかり人との距離を縮める。食の趣味の合う人との会話は弾みまた食事を共にしたくなる。どの作品もその作家さんらしさが表れている。中でも伊吹有喜さんの「夏も近づく」がすき。田舎の祖母、母を看とり古い家屋に住む40才の拓実は、都会に住む兄の息子中2の葉月を引き取る。叔父と甥が素朴ではあるが素材を生かした料理で近づいていく。兄夫婦にイライラしながらも、土鍋ご飯、燻製ベーコンの魅力にはまる。

2021/07/20

ちょろこ

どれも味わい深い、一冊。七人の作家さんで紡ぐ、“食”が寄り添う人生の1ページのような物語。柚木さんでいきなりスカッと感を味わえ、伊吹さんはスローに築かれていく二人の関係にじんわり涙した。坂井さんの色に溢れた和菓子も想像するだけで心キラキラ。深緑さんは不思議な時間が新鮮で良かったな。トリをかざった柴田さん。パンのふわふわ感とハードなどっしり感の対比を噛み締めながら味わっていたら…こんな素材が盛り込まれていたとは…!まさに“かくし味”ってやつかしら。味わい深い短編集、人生の1ページ、どれも良かった。

2020/06/02

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