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うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 (文春文庫 せ 6-2)

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 (文春文庫 せ 6-2)

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 (文春文庫 せ 6-2)

作家
先崎学
出版社
文藝春秋
発売日
2020-07-08
ISBN
9784167915339
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ジャンル

「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 (文春文庫 せ 6-2)」のおすすめレビュー

プロ棋士としての生活が急遽一変…「うつ病」と闘い抜いた話題の記録が文庫化!

本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を楽しむことができる、貴重なチャンスをお見逃しなく。 《以下のレビューは単行本刊行時(2018年7月)の紹介です》

『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』(先崎学/文藝春秋)

「心の病気」といわれる病は、実際には脳の病気である。一見元気そうな人がある日、突然脳梗塞や心臓病で倒れることがあるように、誰でもかかってしまう可能性があるものなのだ。

 2017年7月、藤井フィーバーで棋界が盛り上がる中、1人の人気プロ棋士が突然休場届を出し、公式戦の場から姿を消した。

 先崎学九段。羽生世代の1人として長年棋界に貢献し、またエッセイストや漫画『3月のライオン』の監修者としても活躍する才人である。

 プロ棋士にとって大切な順位戦のさなか、彼が突如として戦線離脱を強いられた理由。それが、うつ病だった。

『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』(先崎学/文藝春秋)は、その彼が発症から回復期に至るまでの…

2020/7/8

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知れば知るほどおもしろい“将棋の世界”! 初心者におすすめの将棋マンガ・小説作品5作

 今、とにかく将棋界がアツい。2016年、将棋界に彗星のごとく現れた藤井聡太棋士。彼の勢いは今なお止まらず、史上最年少で二冠、かつ八段昇段を果たした。

 将棋人気のムーブメントの中心は「藤井フィーバー」だけではない。日本人なら誰もが知る天才トップ棋士、羽生善治九段や、現役引退後も「ひふみん」の愛称でお茶の間の人気者、加藤一二三九段の存在も大きいだろう。何かと話題に事欠かない将棋界への興味が増すのは当然の流れである。

 しかし実際に将棋の奥深さ、楽しさが感じられるまで“理解しよう”とするのは、難しそうで億劫…という方も少なくないはずだ。ルールさえ覚えれば将棋の魅力はすべて分かる、というほど単純なものでもない。

 そこで本稿では、初心者にもおすすめの将棋をテーマにしたマンガや小説などの作品をまとめた。これらの作品から、気軽に将棋の魅力に触れてみてほしい。

対局中の“めし”が勝敗を決める!? 将棋×グルメマンガ『将棋めし』 『将棋めし』(松本渚/KADOKAWA)

 世間の「藤井フィーバー」が加熱していた頃、彼が対局中に食べる“勝負めし”が話題になることがあっ…

2020/11/8

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うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 (文春文庫 せ 6-2) / 感想・レビュー

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mae.dat

「(うつ病は)必ず治ります」お兄さんから送られて来たLINEのメッセージ。情報量最小が最適なんでしょうね。うつは脳の病。誰でもなり得る怖い病気のひとつですよ。うつを患って休場&療養。そして病状が回復して来て。復帰する直前位に当事者が書いた事に、意義高くなっているのかと。お兄さんが、精神科の医師である事が幸運でしたね。奥様も偉い。散歩大切。“風の音や花の香り、色、そういった大自然ほどうつを治す力で、足で一歩一歩それらのエネルギーを取り込むんだ!” うつの偏見は無くならないかもですけれど、情報の共有は大事。

2024/03/03

りー

一年で復帰、というのは驚異的なスピードだと思います。周囲がとにかく優しい。著者が、それだけのことを周囲の方にしてきたのだと感じました。個人的には「感性が戻らない」というのに同感。病気前に呼吸と同じようにできていたことが、どうやってやっていたのか分からなくなったまま。お兄さんの一言一言が沁みました。「うつは必ず直る病気なんだ」「まともな精神科医なら自殺という言葉を聞いただけでも身の毛が逆立つものなんだ。」素敵なお兄さんだなぁ。色々な場所で、もがいている人がいる。治ることを信じて。

2020/09/27

しゅん

佐藤優が解説で書いている通りだが、「精神科医というのは患者を自殺させないというためだけにいるんだ」という先崎学の兄の言葉が重要に思う。「いまだに心の病気といれている。うつ病は完全に脳の病気なのに」の発言も同様に重い。「うつ気味」とは異なり、「うつ病」は死に向かおうとする脳のバグのような現象であることが、うつ病になったプロ棋士の文章によって具体的に描かれている。「書き始めたら書く内容がなくて困った」と先崎氏は書いているが、つまり「うつ病」に心理的な原因もなく、ドラマティックな回復でもないということだろう。

2023/04/20

Baro

先崎先生は、「3月のライオン」で知りました。さらに、この本もライオンの新刊で知りました。うつ病は「心の風邪」って言われることもあるけれど、うつと診断されたことがある身としては、先崎先生のお兄さん(精神科医)の「心の病気ではなく脳の病気」という言葉がすっごく沁みました。何はともあれ、先崎学の復活を心から喜びたいです。

2023/09/09

かず

★★★Audible。

2023/01/02

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