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送り火 (文春文庫)

送り火 (文春文庫)

送り火 (文春文庫)

作家
高橋弘希
出版社
文藝春秋
発売日
2020-08-05
ISBN
9784167915421
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送り火 (文春文庫) / 感想・レビュー

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ponpon

2018年芥川賞受賞作ほか短編2編。主人公の少年が父親の転勤に伴い青森県平川の中学校に転校。そこには暴力による理不尽な支配と抑圧の関係が…。何とも長閑な田舎の光景が描かれる傍らで繰り返される暴力。やがてマグマの如く溜め込まれた被抑圧者の怒りが爆発。ここでタイトルの意味がわかるのですが背筋が凍る。罪深きは悪を傍観することなのか?賛否が別れる作品のようですが、自分は人間の業を抉り出す凄絶な文章だと感じた。そんな後に口直しのような短編が添えられ、特に湯治には癒されます。他の作品も読んでみたくなりました。

2020/08/20

ω

2018年芥川賞ω 閉鎖的な村×他所者の子供=◯◯ みたいなお話。理不尽な感じ〜!芥川賞っぽいっちゃあぽい|・ω・) 指の骨の方が好きかな〜。

2021/03/02

いっち

無意識な差別意識を持つ主人公。主人公は、東京から青森に転校した中学3年生の男子。主人公は転校を繰り返しているので、人間関係の把握に長けている。よって、すぐなじむ。だが、田舎に染まらない。いじめられないような距離感で、深く関わらない。主人公は、青森の田舎や同級生を、下に見ているわけではない。ただ、「自分は違う、自分のいる場所ではない」とは思っている。なぜそうなったか。転校を繰り返しているから。なじんでも、「すぐに離ればなれになってしまう、忘れられてしまう」と知っているから。大人の都合(転勤)が関係している。

2020/09/10

Tαkαo Sαito

東京で育った人付き合いの上手な中学生の少年が、父の転勤に伴い青森の田舎の中学校に転校になるも、そこでは少年特有の暴力が蔓延っていた。圧倒的に緻密な自然の描写が凄かった。緻密で美しい自然がある一方、終始不穏な空気が立ちこめる物語。終盤〜ラストが物凄く衝撃的なのにどこか他人事のような描写が凄みを増している。他に2編の短編が収録されてるが、「湯治」が好き。

2020/09/03

ちびあんすも

表題作「送り火」の威力がすごすぎて、あとの二作はまったく印象に残らず。送り火の方言はガッツリ津軽弁なのでネイティブに変換。しかし、意味がわからない言葉もあった…。読んでいる間中、ずっといやーな感じ襲われて、眉をひそめる場面も多々あり。こんなに薄いのに、悪意に次から次へと襲われて人間不審に磨きがかかった✌️最後の曖昧なオチも怖いし、弱いと思っていた人間のむき出しの悪意も怖い。こんなに恐ろしい本なのに最後まで読んじゃったよ。

2021/09/07

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