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U (文春文庫)

U (文春文庫)

U (文春文庫)

作家
皆川博子
出版社
文藝春秋
発売日
2020-11-10
ISBN
9784167915919
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U (文春文庫) / 感想・レビュー

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NAO

第一次世界大戦時が舞台のU-bOOtの章と、17世紀が舞台のUntergrUndの章からなる物語。二つのUのつながりと、UntergrUndとは何のことなのかが分かったとき、数奇な運命にとらえられた者たちの秘密が明らかになる。彼らが生を受けてから、ヨーロッパの東部では戦が絶えなかった。ヤノーシュが図書館に籠ったのは、もう戦を見たくなかったからなのか。では、シュテファンは?彼らは、死ぬことができたが、ドイツの戦は、まだ終わったわけではなかった。最悪の戦を見ずに済んだ二人は、幸せだったのだろうか。

2021/01/28

秋良

単行本で初読、文庫で再読。中央アジアから中欧までを勢力下においていたオスマン帝国と、WW1のUボート内を違和感なく結びつける力業。作中に流れる膨大な時間に圧倒される。参考資料の何冊かは私も読んだことあるけど、こんな話思いつかなかったよ!(当たり前)文庫版は綾辻行人、須賀しのぶ、恩田陸との往復書簡のおまけつき。確かに須賀しのぶは幻想味を薄めた、皆川博子の後継者という感じがする。

2021/02/05

あ げ こ

膨大な知識を記録する言葉の虚さ、まるで意味のない事を、自らにとって、まるで重要ではないと言う事、無関心さをそのまま物語るかのような、正確な言葉の無機質さと、記憶や感覚を書き記す言葉の切実さ、曖昧で、ひどく疑わしく、けれど強く、確かなものであるそれら、逡巡や痛みや恐怖や、衝動を記す不確かな言葉の重さ。不明瞭である部分、記録になく、最早証明する事も出来ぬ、不確かで、けれど鮮烈であり続けるもの…自らと、自らの半身だけのものであると、語り手達が共有し続けるその記憶と感覚の、永く、解き明かし難く、複雑で、悲しい事。

2020/12/13

桐ヶ谷忍

17世紀、オスマン帝国の奴隷となった3人の少年の激動の人生と、1900年代のプロイセンの図書館司書ヤーノシュが半身と呼ぶ、敵軍に捕まり脱走したハンスをUボートでたすけにいく話が交互に描かれる大河ロマン。エピローグでどっちつかずの余韻を残しているのが良かった。

2021/03/31

びっぐすとん

【蔵書登録】図書館ハードカバー本で読了しているが保存用。いずれゆっくり読み返すことにし、巻末の綾辻行人、須賀しのぶ、恩田陸の三氏との往復書簡だけ読む。

2021/02/28

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