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人間タワー (文春文庫)

人間タワー (文春文庫)

人間タワー (文春文庫)

作家
朝比奈あすか
出版社
文藝春秋
発売日
2020-11-10
ISBN
9784167915940
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人間タワー (文春文庫) / 感想・レビュー

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エドワード

「小学校の運動会での人間タワーは危険だ」という記事を見たことがある。「がまんすることで児童は成長する」「桜が丘小学校の伝統」と信じて疑わない教師、「指に怪我をしたら受験に差し支える」と中止を求める母親。児童に話し合いをさせるシーンがリアルで圧巻だが、何の成果も得られないのも自明だ。クラスの運営という言葉、教師のあまりの多忙さと重圧感がひしひしと伝わって来る。「危険だが、やるべきだ」何かに似ている、と思ったら、コロナ禍でのGoToキャンペーンだ。肯定・否定両方で世間を煽るネットニュースがまさに今だなあ。

2020/11/20

銀河

運動会の組体操、桜丘タワー。先生や児童目線で皆の心がひとつになる過程を描くのかなと思ってたら違った。誰かの生活の一部が、誰かの全部。のぞみえんの入居者の話はとてもせつない。学校パートがとても共感しやすくて、安田澪の観察眼がおもしろかった。ラスト、卒業生の高田くんの話では泣いてしまった。「あの頃の自分に教えてあげたい。」以降が特に。私の地域の運動会は女子はダンスでよかった…得意分野ではないのでやりたくないし、学年が一緒なだけの人たちと絆なんて感じられない。手を挙げてそんなこと言えないけど。

2021/04/10

ひろりん

最近、危険性がとりざたされている小学校の運動会で行われる組体操がテーマです。組体操の種目である「人間タワー」へのそれぞれの人の思いが交錯して、ラストはどうなるのか?と読み進みました。危険性をはらんだものかも知れないけど、だから悪と決めつけてしまうのはどうかと思います。そういう意味では、解説に出てたように、双方が納得できる形をと考える澪がいちばん成熟してるのかな?

2021/01/17

こばゆみ

小学校の運動会で行われる組体操の花形、「人間タワー」を巡る連作短篇集。転校生の澪ちゃんの章が一番印象に残った。澪ちゃんの発する言葉1つ1つがクールで理路整然としていて、でも小学生らしさもあって凄い。「できるか」「できないか」「やりたいか」「やりたくないか」でいろんな思惑が交錯する題材として、人間タワーのチョイスは秀逸だなーと思った。

2020/11/23

文太

桜丘小学校の伝統「人間タワー」とそれに纏わる大人たちの人間ドラマ。私の小学校では組体操はなかったが、なぜだか懐かしさを感じさせてくれた。作中の「『今』だけを見ている。逆に言えば、『今』しか見えていない 」まさしくそんな子供の時代を思いだし、もう戻らないあの頃に思いを募らせてしまった。

2020/11/26

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