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辺境メシ ヤバそうだから食べてみた (文春文庫)

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた (文春文庫)

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた (文春文庫)

作家
高野秀行
出版社
文藝春秋
発売日
2020-11-10
ISBN
9784167915995
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「辺境メシ ヤバそうだから食べてみた (文春文庫)」のおすすめレビュー

ヒキガエルのジュースに虫イタリアン…衝撃の “世界のヤバい辺境メシ”が文庫化

本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を楽しむことができる、貴重なチャンスをお見逃しなく。 《以下のレビューは単行本刊行時(2018年10月)の紹介です》

『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』(高野秀行/文藝春秋)

 名前を聞いても何だか分からない料理。いまだかつて嗅いだことのない香り。初体験の食材。そして口にしたときの「ウマっ!」「うわ、マズい……」「え……何コレ……?」という反応。

 不安、緊張、興奮。さらには困惑、落胆までも味わえる「食べたことのない料理を食べる」という体験は、旅の一つの醍醐味だ。綿密にリサーチをして美味しそうなものだけを食べる……というのもいいが、「ヤバそうだけど食べてみよう」という挑戦ができるようになると、旅の食事の楽しさは一気に大きくなる。

 ノンフィクション作家・高野秀行の『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』(文藝春秋)は、そんな“未知の料理を食べる楽しさ”を追体験できる辺境グルメ紀行だ。なお著者の…

2020/11/10

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辺境メシ ヤバそうだから食べてみた (文春文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

高野秀行の辺境奇食(ゲテモノ喰い)紀行。彼は「子どもの頃から胃腸が弱く、好き嫌いも多かった」と言うのだが、どこでどうタガが外れたのか、世界を股にかけての奇食・珍食三昧。ゴリラやチンパンジーはもちろん(文化人類学者の梅棹忠夫氏でさえ猿は食べられなかったそうだ)、サソリやムカデ、ワニ、ピラルク、ヤギの糞のスープから、果ては胎盤(人間の)餃子に至るまで、とにかく東に珍しいものがあると聞けば食べに行き、西にこんなものを食べるのかというものがあればそれも試食し、もうありとあらゆるゲテモノの類を食べ尽くすの記。

2021/08/20

molysk

世界の秘境を飛び回ってきた筆者が出会った、辺境のヤバい料理とは。コンゴのゴリラ、タイの昆虫、ペルーのカエルといった食材は見た目からして驚きだし、韓国のホンオ、スウェーデンのシュールストレミングといった発酵食品は凄まじい臭いだ。一方で、それは日本の刺身や納豆も、立場を変えれば同じことではないだろうか。入手が容易な素材は場所によって異なるし、食料の保存に優れた発酵は先人の知恵だ。また、食事はコミュニケーションを深める機会でもある。独特な料理を喜んで食べる異国からの旅人がいれば、うれしく感じてしまうに違いない。

2021/05/05

yamatoshiuruhashi

自称「辺境探検家」が辺境で食べた現代日本人の常識から大きくはみ出す「食事」の体験談。ゴリラを食べたという話で初っ端から驚きの連続。とても食べるものの対象となるとは思われないもの、現代日本人が豊かだから食べることを忘れてしまったもの、様々な食物とその料理法、味、食感、そしてある種の「副作用」まで記されている。気持ち悪くなるような食べ物もあるが全編を通してある種の心地よさもある。それは現地の人々に溶け込み同じ物を食べているということから生まれる同質性の実感。食を共にすることは心を開くという本質的な喜びだ。

2024/01/24

こばまり

めくるめく珍食の世界。ヒトに近いものは感情的に、ヒト由来のものは生理的に無理と己の限界を知る。もはやBCとはビフォア・コロナの意かと常にコロナウイルスの影がつきまとう今、本書のような国際交流が再び叶う日はいつと寂しい気持ちにも。

2020/11/29

ちーちゃん

ゲテモノばかりで、苦手な昆虫も多いのですが、意外にも大丈夫でした。 語りが軽快で作者がチャレンジ精神溢れる方なので、読んでいて楽しかったです。 訪れた国の文化に敬意を払っていて素敵でした。 ただ、紹介された料理はどれも遠慮したいものばかりでした。

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